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語る 兜太―わが俳句人生

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259828
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0095

内容説明

三十年近く朝日俳壇の選者をつとめ、国民文芸としての俳句の普及に多大な貢献をつづける俳句界の巨匠が、克明な日記を基に九十五年の生涯を振り返り、俳句とは何かを縦横に語る。生き方とともに、俳句観や句作にあたっての姿勢と心得を、思いを込めて語った貴重な証言。敬愛する人々への追憶(書き下ろし)、人生の節目に当り新しく選んだ自選百句、自ら作成した個人史略年譜を併載。

目次

1 秩父に生まれて
2 自由人への道―水戸高校から東大経済学部へ
3 出征と復員
4 俳句専念
5 「海程」を砦に―俳句の方法
6 生きもの感覚を磨く―俳句表現の基本
7 心ひかれた人々
8 国民文芸を地球上の人々とともに
9 俳句とともに生きる
座談会 金子兜太を読む(金子兜太・大木あまり・齋藤愼爾・宗田安正・中岡毅雄・黒田杏子(司会))

著者等紹介

金子兜太[カネコトウタ]
俳人。1919年生まれ。俳誌「海程」主宰。現代俳句協会名誉会長、朝日俳壇選者を務める。日本藝術院会員、文化功労者。詩歌文学館賞、蛇笏賞、正岡子規国際俳句賞大賞、菊池寛賞など受賞多数

黒田杏子[クロダモモコ]
俳人、エッセイスト。1938年生まれ。俳誌「藍生」主宰。同人誌「件」同人。日経俳壇選者。夏草賞、現代俳句女流賞、俳人協会賞、桂信子賞、蛇笏賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃが

42
2月に98歳で逝ってしまわれた俳人金子兜太さんのこれまでの生涯、そして95歳の時の心境をまとめた一冊。戦争体験から反戦の句「左義長や 武器という武器 焼いてしまえ」などを詠まれていたことは知っていたが、「銀行員ら 朝より螢光す 烏賊のごとく」が日銀だとは想像できなかった、社会派の印象が強かったが私の好きな句は「酒止めようか どの本能と 遊ぼうか」、味のある為人が、そして“人らしく”が反戦、反骨とともに生きられたのかも…。 2018/05/18

ふう

3
骨太の一冊でした。人間金子兜太の骨格がでんと在り、黒田杏子さんの的確な表現でその魅力がぐいと眼前に開かれた感じ。再読して戦後俳句史の流れを知識として整理したいところだけれど、初読で感じた金子兜太という存在の「ぶっとさ」を損ないたくなくて、躊躇しています。自薦百句、面白い、っと瞠目するものから遠慮するわ、というものまで、とにかく間口が広いな、と感じた。95歳、ダテに歳とってない。2015/01/17

takao

1
ふむ2020/10/11

Cazuo Tanaka

1
医者の息子に生まれ東大に入り、トラック島に戦争で行き、戦後は日銀に復職し俳句と共に生き現在、95歳。これだけだと、エリートで才能ある凄い人となるのだが、まったく違っていて日銀では窓際族であり、決して東大ぶらない人(上から目線)のようである。俳句って私からすると遠い世界だが、ちょっと覗いてみようと思った。2014/10/05

algon

1
俳人金子兜太氏の俳句人生総集編。氏は戦地トラック島からの生還を期に俳句に打ち込むようになりました。私は俳句をやりませんが没後30年の父が氏と同年生まれ、同じトラック島春島で炊事兵をしておりました。おそらくは同じ時間を過ごし同じ帰還船に乗ったと思われます。氏は士官であり父は軍属でありましたので面識があったかどうかは不明です。氏の経歴は数年前TV番組で知りました。ともあれ読了後の本は今、仏前です。2014/09/07

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