出版社内容情報
昭和一〇年東京生まれ、子供の頃から歌舞伎・寄席に親しんできた著者が、自分史と重ねて、物語風に綴る昭和演藝史。長年にわたる藝能資料研究の成果を活かし、落語・漫才から軽演劇までを広く網羅。藝人・役者・興行師らの生きざまや、昭和の世相も鮮やかに描き出し、読むほどに味わい深い。慶応義塾大学での講義の書籍化。
内容説明
昭和一〇年東京生まれ、子供の頃から寄席藝・芝居・映画に親しんできた著者が、自分史と重ねて綴る昭和の演藝史。長年にわたる藝能資料研究の成果を活かし、落語・漫才から軽演劇まで広く網羅。さまざまなエピソードも織り込み、藝人・役者・興行師らの生きざまや、当時の世相までも鮮やかに浮かび上がらせる。藝を愛し、知り尽くした著者の筆は、昭和の藝の魅力を活き活きと描きだし、読み物としても味わい深い。慶應義塾大学久保田万太郎記念講座での講義をもとに書き下ろし。
目次
寄席との出会い
関東大震災と風俗革命
落語の爛熟と名人伝説
東西文化の成立と寄席事情
寄席の企業化と吉本興業
万歳に曙光
漫才誕生
ラジオの時代
浅草パラダイス
丸の内アミューズメント
有楽町の陸の竜宮
エノケン・ロッパの時代
銃後の演藝
銃後の引抜き騒動
空襲のなかで
廃墟からの出発
占領下の自粛と接収
東京喜劇の興亡
志ん生・文樂
藝の行方
著者等紹介
矢野誠一[ヤノセイイチ]
1935年東京生まれ。麻布学園高等学校を経て文化学院卒。演劇・演藝評論家、エッセイスト。日本文藝家協会会員、歌舞伎学会会員、菊田一夫演劇賞・読売演劇大賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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