出版社内容情報
遺跡は人間の多様な営みを反映する鏡であり、物と人間、過去と未来の結節点にある。長く旧石器時代研究および遺跡保護行政に携り、フランスの考古学事情にも精通する著者が、日仏の比較検討を通して遺跡と現代社会をめぐる様々な論点を提示、曲がり角にある世界の遺跡保護行政の現状と問題解決の手掛かり、考古学の進むべき方向性を論じる。
内容説明
遺跡は人間の多様な営みを反映する鏡であり、物と人間、過去と未来の結節点にある。長く旧石器時代研究に携り、日本の文化財行政やフランスの考古学事情にも精通する著者が、日仏の比較検討を通して遺跡と現代社会をめぐる様々な論点を提示、曲がり角にある世界の遺跡保護行政の現状と問題解決の手掛かり、考古学の進むべき方向性を論じる。
目次
遺跡の現代史
第1部 日本の遺跡保護(遺跡保護の運動と法・行政の発展―明治期から1980年代まで;遺跡保護行政の定着へ向けて―1990年代から現在まで;遺跡保護の諸相―考古学研究と市民運動)
第2部 フランスの遺跡保護(考古学史断章;発掘調査体制改革への激動―2000年までの運動・法・行政;遺跡保護制度の確立と発掘調査市場化の波及―2001年法と2003年法)
遺跡―現代に生きる過去
著者等紹介
稲田孝司[イナダタカシ]
1943年生まれ。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。奈良国立文化財研究所技官、文化庁調査官、岡山大学文学部教授を歴任。現在、岡山大学名誉教授。文学博士。専門は考古学(旧石器時代を中心に縄文時代、古代の研究)、遺跡・文化財保護に関する比較研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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