出版社内容情報
人間の生命が科学技術の操作対象となった1960年代から生命倫理の制度的組込みがなされる80年代までの日本の状況を、科学技術政策や思想・宗教などの諸側面から歴史的に検証する。当時主導的な役割を果たした人々への貴重なインタビュー記録(第Ⅱ部)を収録、歴史を立体的に浮かび上がらせ、生命倫理の現状を批判的にとらえ返す。
内容説明
人間の生命が科学技術の操作対象になった1960年代から生命倫理の制度的組込みがなされる80年代までの日本の状況を、現状に収斂する以前の多様な思考に光を当てつつ、科学技術政策や思想・宗教などの諸側面から歴史的に検証する。テーマごとの論考(第1部)と、当時主導的な役割を果たした人々への貴重なインタビュー記録(第2部)によって歴史を立体的に浮かび上がらせ、生命倫理の現状を批判的にとらえ返す。
目次
第1部 生命をめぐる1960‐80年代日本の状況(日本の生権力システム―1970‐80年代;科学技術政策とライフサイエンス―1960年代以降における倫理思想の出来と行方;「人類存亡の危機」をめぐる思想のゆくえ―1970年代の日本の岐路;「積極的に知らせる必要はない」検査―優生思想と生命倫理;死から生への転回―仏教者の生命倫理への関わり ほか)
第2部 キーパーソンの証言(戦後日本の科学技術政策と生命科学;科学者の責任とバイオエシックス;総合科学としてのバイオエシックス;日本発の精神と生命誌への歩み;日本におけるバイオエシックス導入と展開、覚書 ほか)
著者等紹介
香川知晶[カガワチアキ]
1951年生。山梨大学大学院医学工学総合研究部教授。哲学
小松美彦[コマツヨシヒコ]
1955年生。武蔵野大学教養教育部会教授。科学史・生命倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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