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戦争と政治の間―ハンナ・アーレントの国際関係思想

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  • サイズ A5判/ページ数 270,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000259576
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0031

出版社内容情報

20世紀を代表する政治思想家、ハンナ・アーレント(1906~75)。彼女は、暴力は言葉を奪い、政治の死をもたらすと主張する一方で、人間が最も政治的になる究極の瞬間として戦争を賞賛し、しばしば読む者を混乱させた。彼女の戦争、暴力、政治概念を吟味し、多様な著作にちりばめられた戦争観を描き出す。

内容説明

二十世紀を代表する政治思想家、ハンナ・アーレント(一九〇六~七五)。彼女は、暴力は言葉を奪い、政治の死をもたらすと主張する一方で、人間が最も政治的になる究極の瞬間として戦争を讃え、しばしば読む者を混乱させた。暴力と権力、戦争と政治、偽善、嘘、人道主義…。アーレントが喚起した戦争をめぐる理論的問題を鮮やかに読み解き、国際関係論にその思想を位置づけた画期的論考。

目次

第1章 暴力と権力、政治と戦争
第2章 戦争において誰が開示されるのか―歴史、戦争、物語
第3章 ブーメラン効果―全体戦争の帝国主義的起源について
第4章 「無罪であることの危うさ」―戦争と法律
第5章 偽善に対する憤り―人権のためのリベラルな戦争
第6章 シュトラウス、嘘、イラク戦争を超えて―新保守主義批判
第7章 人道主義的条件?戦争とグローバルな公共性の構築について

著者等紹介

オーウェンズ,パトリシア[オーウェンズ,パトリシア] [Owens,Patricia]
1975年生まれ。サセックス大学国際関係学部リーダー(准教授)。専攻は国際関係論。2003年アベリストウィス大学より博士号取得。オックスフォード大学講師、ロンドン大学クィーンメアリー上級講師を経て、2011年より現職

中本義彦[ナカモトヨシヒコ]
1965年生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。専攻は国際関係論

矢野久美子[ヤノクミコ]
1964年生まれ。フェリス女学院大学国際交流学部教授。専攻は思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

21
2007年初出。 スケールの大きい歴史的な社会科学(11頁)。 彼女にとって戦争とは力(フォース)の行為で、 暴力と強制を本質とする暴力的な争いと見ていた(13頁)。 組織された暴力は通常、権力の本質であると考えられている(37頁~)。 しかし彼女は、暴力は当地の国家形態の 本質(傍点)でない。 暴力の背後にある権力、と思っている。 国家は政治にとっての支配的場所になり、 暴力という手段を保持した。 国家を維持するのは権力で、暴力は二次的(38頁)。  2014/05/15

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