内容説明
作家が写真機になるとはどういうことか。レンズを通して自然光の中に浮かび上がる、日常のリアリティ。片岡義男写真集。
著者等紹介
片岡義男[カタオカヨシオ]
1940年東京生まれ。作家、写真家。小説、評論、エッセイ、翻訳など多彩な分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
42
片岡さんの写真のセンスも好きです。50年ほど前に発売されたOM-1で写した写真はデジカメ写真では味わえない柔らかさがあります。2022/03/09
Koki Miyachi
4
イイ!共感できる。少年の眼差し。2018/02/10
ラムネ
4
大人になると、苦手な人と好んで付き合わなくなる。 学生時代、狭い世界に閉じ込められ、 いけ好かない奴とも無理やり触れ合う中で、 大きな気づきや学び、 実はいい奴だったという経験をしたにも関わらず。 だから少なくとも、気に食わないと感じる著者の本も、 時に手に取るようにしている。 そして案の定、大きな刺激があった。2016/09/08
deerglove
1
片岡義男と岩波書店と写真集。なかなか不思議な組合せですが、なるほど独特の趣がありますね。曇った日がリアルで晴れた日はリアリテイ?「リアルが現実そのものなら、リアリテイとは、自分がとらえる現実というもの」なんですか。どうやら「曇った日には自分ではなく、晴れた日には自分だった」という片岡さん、晴れた日に、自分が撮ってこそ現実との感覚なんですね。2015/08/28
zx-sho2
0
J-★2〜「現実のなかに取り込まれた曇った日」と「外の視点から見る晴れた日」。写真には、あの時あの場での、あの光が、閉じ込められている。写真を撮るとは、光を幽閉することだ。〜物品の配置による「造形」で撮った写真、結構「レトロ的な」感じ。2014/05/11