内容説明
二度の国政選挙で野党は総崩れ。とはいえ好況感のみに支えられた安倍首相の政権基盤は盤石ではない。もはや自民党は、五五年体制のころの、一党優位を当然視し、派閥力学によって疑似政権交代を繰り返してきた自民党ではない。一九九三年の細川政権誕生から、三年三カ月の民主党政権を経て、自民党返り咲きにいたる政治改革のこの二〇年。いったそれは、どのような不可逆的変化を日本政治にもたらしたのか。六〇代・四〇代・二〇代の三世代の政治学者が、座談会と政治改革のキーパーソンへのインタビューを行い、戦後の日本政治を回顧し、これからの日本政治を展望する論考を書き下ろす。
目次
第1部 座談会―政治学者三世代からみた政権交代の二〇年(現象が理論を覆してきた日本の政治;小泉改革は自民党版ニュー・レイバー;政治改革の二つの流れ ほか)
第2部 政治改革の要人インタビュー(亀井静香氏―土民の思想で地に足の着いた政治を;小沢一郎氏―旧体制=自民党に抗ってもう一つの選択肢を作る;細田博之氏―政権維持のためには毅然とした政策態度で ほか)
第3部 論考(終わらない「戦後」、終わらせる「戦後」―この二〇年を「戦後」で捉えたら;政治家の「世代交代」と二つの「政権交代」;ゼロ年代の政治文化と統治構造)
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年生。東京大学法学部卒。現在、東京大学先端科学技術研究センター客員教授。放送大学教授。青山学院大学特別招聘教授、日本政治史
牧原出[マキハライズル]
1967年生。東京大学法学部卒。現在、東京大学先端科学技術研究センター教授、行政学・政治学
佐藤信[サトウシン]
1988年生。東京大学法学部卒。現在、日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程、東京大学先端科学技術研究センター交流研究生、日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おさむ
壱萬参仟縁
ア
Haruka Fukuhara
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