書聖 王羲之―その謎を解く

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000258760
  • NDC分類 728.220
  • Cコード C0095

出版社内容情報

東晋の名門貴族であり,優美な「蘭亭序」など名筆で知られる王羲之.だが素顔は硬骨漢で,動乱の時代にあって苦悩多き生涯を送ったという.その真筆が一つとして現存しないなど,謎や逸話も数多い.著者は書家としての確かな眼によって,王羲之作品をつぶさに検証.知られざる実像と書法の魅力,後世への影響を鮮やかに解き明かす.

内容説明

東晋の名門貴族に生まれ、「蘭亭序」など優美な書で知られる王羲之。だが素顔は、「骨〓(こう)高爽(高邁な精神で、誰にでもずばりとものを言うこと)」と称される硬骨漢であった。動乱の時代にあって、有能な資質を持ちながら潔癖を貫き、苦悩多き生涯を送ったといわれる。真筆が一つとして現存しないなど、王羲之をめぐる謎や逸話は数多い。著者は、中国・日本の多数の文献を読み解くと同時に、書作品をつぶさに検証。歴史と書法の両面から、書聖・王羲之の知られざる実像を鮮やかに解き明かす。

目次

第1章 骨〓(こう)高爽の王羲之
第2章 書聖王羲之をめぐる四帝
第3章 蘭亭序論争
第4章 王羲之書法の本質と真価
第5章 欧陽詢・虞世南における王羲之書法
第6章 王羲之書法の日本伝入と和様形成

著者等紹介

魚住和晃[ウオズミカズアキ]
1946年生まれ。三重県出身。東京教育大学教育学部大学院修士課程修了。神戸大学国際文化学部教授、同大学院総合人間科学研究科教授を経て、同大名誉教授。天津大学客員教授、文学博士、書家。号は卿山(けいざん)。1998年、書10作品が大英博物館に収められた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

22
表紙見返しによると、素顔は骨鯁高爽(こっこうこうそう:高邁な精神でずばりものを言う)という硬骨漢。政治は道徳が第一であり、融和を基本とする(39頁)。会稽の恥(ち):敗戦の恥辱や他人からの辱め。臥薪嘗胆:将来の成功を期して長年苦心、苦労を重ねる。この地を舞台とする(110頁)。王義之は、凶作時には農民に利便を図って、租税軽減を認めさせた(111頁)立派な方。また、非戦論者(112頁)。金石学:清代以降、石や金属に刻された文字で考証する(131頁)。2015/11/28

ryooyr

0
王羲之の人物像と、死後書聖化されていった過程、本人とそれに連なる人物達の書の解説等。書については全くの素人で専門的な箇所にはついていけず読み飛ばした。存命中は最高評価ではなかった王羲之が、死後政治の影響も受けながら評価を高めていく様子が面白かった2013/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6216605
  • ご注意事項

最近チェックした商品