検証福島原発事故 官邸の100時間

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検証福島原発事故 官邸の100時間

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  • サイズ B6判/ページ数 307,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000258524
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

巨大地震に続く原発過酷事故ーーあのとき,国家権力の中枢で何が起きていたのか? 打つ手の先を走って悪化していく事態に,政治家や官僚,東電幹部,専門家はどう対応したか.首相はじめ内閣危機管理監,原子力安全委員長など当事者への実名主義による徹底的な取材と,その

内容説明

二〇一一年三月一一日午後二時四六分、東日本大震災発生―。この巨大地震・津波に続き、東京電力福島原子力発電所が軋みを上げた。そのとき国家権力の中枢では、驚くべき事態が進行していた。打つ手の先を走って悪化する事態に翻弄される官邸、しかし政治家を支えるはずの官僚組織は機能不全を起こしていた。言葉を失う東電幹部、責任を回避する専門家たち、そして各事故調査委員会で懸案となった「東電撤退」問題の真相は?首相はじめ内閣危機管理監など当事者への実名による徹底的な取材と、その証言を裏付けるメモや資料から炙り出す「運命の一〇〇時間」。

目次

第1章 3月11日(金)原発異変(急転「電源が喪失した!」;暗雲「私は経済学部ですけど」;危機「不都合でも隠さず、不確かなら流さず」;動転「携帯がつながらない」;混乱「保安員は消えていた」;決断「ベントが必要になります」;暗転「電源車を集めろ」)
第2章 3月12日(土)原発爆発(合意「1号機、ベントに入る」;怒声「なぜ、できないんだ」;混迷「爆発、ゼロではない」;爆発「ベント、実施予定」;決意「爆発。放送しよう」;狼狽「あちゃあ」という顔;懇願「無理をしてでも来て」;覚悟「いや、僕は行くよ」;命令「海水を注入せよ」;無策「次の手、提案が無い」)
第3章 3月13日(日)原発暗転(沸騰「東電が、だめなんですよ!」;指摘「爆発する可能性があります」;不知「人が死んだら大変なことになる」)
第4章 3月14日(月)原発溶融(激高「大口はお客様です」「殺人罪で告発するぞ!」;混乱「大問題になりますよ」;転送「米軍は知っていた」;沈黙「爆発、誰も答えない;窮地「ベントもできない。最悪の展開になる」;撤退「残って頂きたい」;気概「まだやれますね」)
第5章 3月15日(火)原発放棄(驚愕「放棄、撤退します」;拒否「外国から侵略されるぞ」;嘆息「どうせまたおこられるんだよなあ」;通告「撤退などあり得ませんから」;対峙「皆さんは当事者です」;懇願「本部機能を移転します」;回避「超スーパーマンじゃない」;予測「最悪のシナリオを作れ」;着想「手伝ってくれないか」;沈黙「過去、俺は語らない」)

著者等紹介

木村英昭[キムラヒデアキ]
1968年鳥取県生まれ。ジャーナリスト。朝日新聞社で記者をしている。同紙記者として2006年4月から4年間、福島県郡山支局に勤務の後、東京本社の地域報道部を経て、現在は経済部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遅筆堂

27
これは凄い。マスコミの良識を垣間見た。犯人捜しではなく、事実を忠実に伝える、検証するという姿勢が最後まで継続し、著者の見解は最低限となっている。特に官邸を中心とした取材でほとんどが実名での表記。想像や仮定は一切無く、すべて取材を元に時系列で検証している。菅総理も含め関係者個々が取材にはかなり協力している。残念なのは東電の姿勢、もうダメダメ。官邸は、あの状態で何ができたのか、政権をとったらこれは是非読んで貰いたい。官僚もだ。批判するだけでは駄目、だからどうするのだという発想。2012/11/23

syota

15
原発事故後100時間の官邸内部の動きを、徹底した取材をもとに、主観を排し事実のみを丹念に記述している。官邸詰めの専門家の無能ぶりと官僚の動きの悪さはあきれるばかりで、これを読む限り、むしろ政治家はデータ不足の中健闘していた。(追記~例の新型コロナ騒ぎにおける国の対応を見ていると、このときとまったく同じではないのかと思えてくる。特にわが国の官僚は、前例を踏襲できる平時においては有能なのだろうが、突発的な緊急事態にはまったく対処できていない。)

けんとまん1007

13
改めて感じたこと。東電の幹部、原子力官僚、専門家と言われている人達の無能力さ・無責任さが痛いほどわかる。そういう人達は、変な自負だけはある。自分達は、安全な場所にいるからということが、その根底にあるのだ。もちろん、初めて遭遇する場面だということはある。しかし、一番情けないのは、次のための提案がない・当面の面子に拘るということ。当時の菅総理は先を考えていた。そして、今、総理となった安倍という政治屋の発信したことのウソ。そういう人を選んでしまったこの国の危うさ、マスコミの罪をも考えてしまった。2013/01/03

Gamemaker_K

8
しかし読んじゃったよ。少しわかっているところもあったけど、改めて読み直した。・・・まあひどい。日本をおしゃかにしそうになったんだから。なんていうか、俺は過去のことはしゃべらないとかふざけたこと言ってんじゃないよ清水さん。責任感ゼロの勝又さんもさ。あと班目さんとかさ。何のために自分が存在しているのか理解してないだろう彼らは・・・と原発事故関係者につける文句をとめどなくあふれさせてくれる良書だと思う。2013/01/01

Humbaba

6
事故が起こってしまったその時に大切なことは,如何にして被害を減らすかである.その時に責任を追求することは無意味であるばかりか有害であろう.しかし,事態が落ち着いた際には,責任の所在を明らかにする必要がある.それにより不幸にも類似の事態が起こってしまった際に同じ愚を犯すことを防げるだろう.2012/11/30

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