トマス・グラバーの生涯―大英帝国の周縁にて

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000258487
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0021

出版社内容情報

長崎のグラバー邸に名を残すスコットランド人トマス・グラバー(1838-1911)は,幕末から明治にわたり,貿易商として,実業家として,また晩年は日英同盟推進の陰の立役者として活躍した.その曲折にみちた生涯を跡づけつつ,帝国主義と近代化の波がおしよせる日本で彼の活動が持った意味を,グローバルな歴史の文脈から捉え直す.

内容説明

長崎のグラバー邸に名を残すスコットランド人トマス・グラバー(1838~1911)は、幕末から明治にわたり、貿易商として、実業家として、また晩年は日英同盟推進の陰の立役者として活躍した。帝国主義と近代化の波がおしよせる極東の小島日本において、グラバーの活動はいかなる意味を持ったのか。曲折にみちた生涯を跡づけながら、グローバルな歴史の文脈から、その多面的な相貌を捉え直す。スコットランド出身の気鋭の比較文化論者による斬新な評伝。

目次

出島
スコットランドの深北部
中国の噂
一攫千金を夢見て
帝国の周縁にて(一)―大いなる英国
刀剣の道
その前夜
転落への道
造幣事業の帝国主義者
移りゆく侍像
宝島
カウボーイ的な相談役
ビールと名誉
帝国の周縁にて(二)―日本
『蝶々夫人』顛末記
文明開化

著者等紹介

ガーデナ,マイケル[ガーデナ,マイケル][Gardiner,Michael]
1970年生。英国、セント・アンドリューズ大学大学院修了。比較文化・比較文学者。小説家。日本女子大学専任講師、千葉大学助教授、アバディーン大学リサーチフェローをへて、現在、ウォリック大学英文学科・比較文化研究科

村里好俊[ムラサトヨシトシ]
1952年長崎県生。九州大学大学院博士課程英文学専攻中退。現在、熊本県立大学文学部教授。文学博士

杉浦裕子[スギウラユウコ]
1974年福岡県生。福岡女子大学大学院博士課程英文学専攻修了。鳴門教育大学准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2022/12/19

dragon

1
スコットランド出身のイギリス人によるグラバー伝。生麦事件の被害者に対する見方が、日本人が書いた本とは違っている。出来事に対して解釈は解釈者の背景で違う例を見せられた。また、グラバーの三菱顧問以降の動きも書かれている。2016/05/21

緑のたぬき

0
グラバーとその家族について。やや親グラバー的記述が多い。明治初期の日本との関わりがよく分かった。薩長への艦船、武器提供、高島炭鉱経営、麒麟麦酒創業、造幣事業、財閥顧問と日本と深い関わりがあった。動乱期に生きた投機家、事業化のビジネスパーソンの生きざまとして読むと面白かった。2019/05/27

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