東南アジアから見た近現代日本―「南進」・占領・脱植民地化をめぐる歴史認識

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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000258425
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C3021

内容説明

日本と東南アジアのあいだの戦前・戦中・戦後関係史を、それぞれ「南進」「占領」「独立と脱植民地化」をキーワードにしながら、いまなお決着していないアジアの近現代史をめぐる歴史認識問題に一石を投じる。

目次

第1部 近現代日本・東南アジア関係(近現代日本と東南アジア―日清戦争からサンフランシスコ講和条約まで;内閣総理大臣東条英機と「南方共栄圏」;東南アジアの脱植民地化と地域秩序)
第2部 「大東亜共栄圏」下のインドネシアと日本(植民地としてのインドネシア―日蘭関係史の中で;戦間期日本のアジア外交と林久治郎―ジャワ軍政顧問として;インドネシア独立革命と日本外交官―斎藤鎮男「報告書」をめぐって;ジャカルタ海軍武官府とインドネシア民族主義―前田精をめぐる人間群像;残留日本兵の戦後誌―クンプル乙戸の足跡)
第3部 現代のなかの東南アジア占領―「歴史認識」をめぐる葛藤(アジア主義の変遷―大亜細亜協会の言脱を通して;「解放戦争」史観・「独立貢献」史観の虚妄性;ポストコロニアルな歴史空間の重層性―インドネシア・オランダ・日本・東ティモール)

著者等紹介

後藤乾一[ゴトウケンイチ]
1943年東京生まれ、1965年早稲田大学政治経済学部卒、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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勝浩1958

6
戦後処理は各国への賠償金支払いで終わったとしているのであろうが、一度受けた傷は金銭を貰ったからといって癒えるものではないだろう。世代をこえて継承されていくことは必然である。歴史修正主義者たちがどのように解釈しようが、現地の人々を苦しめた事実は消えない。そのことを真摯に受け止め、もっと謙虚になるべきだと思うのだが。2014/01/26

カラコムル711

1
アジア主義、大東亜共栄圏の起源を、特にインドネシアを中心に探った本。 日本が満洲事変、日中戦を起こし、英米の「先進国クラブ」から孤立した時、その英米に対抗するためアジア民族運動を自らのために利用しようとした。あくまで日本のための大東亜共栄圏であり、それをカモフラージュするため、ことさらアジア主義が主張された。東南アジアの独立運動家はそれを見抜いた上で、日本を利用しようとした。表面的な親日の裏に彼らのしたたかな意志がかくされていた。 2015/01/27

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