出版社内容情報
「シーンレス」にとって,路上はさまざまな危険にあふれた「戦場」.でも歩くことは社会とつながることであり,生きることそのものでもある.白杖を片手に,あるいは盲導犬やハイテク歩行器具,道行く人に助けられながら,今日も歩く.障がいの有無を越えて誰もが歩きやすい=生きやすい社会とは何かを体当たりで綴るルポエッセイ.
内容説明
「シーンレス」にとって、路上は危険いっぱいの「戦場」だ。でも歩くことは、社会とつながることであり、自分の存在そのものを感じる手段でもある。街の賑わい、草木の揺れる音、小鳥の囀り、人々の言葉、さまざまな風や季節の匂いを愉しく感じながら、今日も歩く。白杖を片手に、あるいは盲導犬やハイテク歩行器具、道行く人たちの助けに支えられながら。障がいの有無を超えて、誰もが歩きやすい=生きやすい社会とは何かを体当たりで綴る本格ルポエッセイ。
目次
1 杖を片手に
2 歩行訓練―自立って何だろう
3 ハイテク歩行の可能性
4 鉄道利用、夢と危険の狭間で
5 風といっしょに―盲導犬物語1
6 犬の一生から考えるパートナーシップ―盲導犬物語2
7 災害と移動支援
8 クォリティ・オブ・ライフとヒューマン・アシスタンス
9 毎日が珍道中―移動のユニバーサリズムを考える
対談 「バイリンガル」で行こう!(ゲスト・多和田悟)
著者等紹介
三宮麻由子[サンノミヤマユコ]
エッセイスト。東京都生まれ。4歳で病気のため光を失う。上智大学フランス文学科卒業。同大学院博士前期課程修了。外資系通信社で報道翻訳に携わる一方、執筆、講演、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動。『鳥が教えてくれた空』で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞受賞。『そっと耳を澄ませば』で第49回日本エッセイストクラブ賞受賞。2005年、視覚障がい者の文化に貢献した人物に送られる「第2回サフラン賞」受賞。2009年、「点字毎日文化賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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玄米 麦代
田中寛一
ナナかあか
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