出版社内容情報
本当に巨悪と戦い、「社会正義」を実現してきたのか?
特捜検事が証拠改ざんで逮捕された。事件の背景には何があるのか。検察組織をどう改革すべきか。論客たちが多角的に検討する。
【主な発言者】
郷原信郎、木谷明、デビッド・T・ジョンソン、河合幹雄、魚住明、弘中惇一郎、宗像紀夫ほか
内容説明
特捜検事が証拠改ざん容疑で逮捕された。この事件の背景には何があるのか。特捜部のこれまでの輝かしい歴史は、「神話」に過ぎなかったのか。検察組織をどのように改革すべきなのか。論客たちが多角的に検討、発言する。
目次
1(検察に外の風を!;歴史的視点からみた特捜検察;特捜問題の国際比較;検察とメディア;全能の検察の終焉―国家エリートから法律家に戻れ)
2(検察へのチェックを果たしてこなかった裁判官の責任;検察官の経験から;座談会・特捜検察はなぜ暴走したのか)
著者等紹介
江川紹子[エガワショウコ]
1958年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。神奈川新聞社会部記者を経て、フリージャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こぶたとともに@こぶrin☆永遠の17歳
2
元裁判官・検察官を含め、様々な角度から、検察組織・特捜部の実態や改革案を論じている。対立する意見や相反する意見もそのまま掲載されており、自らの考えを構築するための材料を与えてくれる。今後の検察改革の行方を見つめ続けるために、必読の書といえる。2011/08/27
ゆうか
1
前田元検事が起こしたFD改ざん事件について、ジャーナリスト、学者、ヤメ検弁護士、元特捜検事、村木さん側の弁護人足利事件の弁護人、リクルート事件の主任検事などの豪華な面子が寄せた文章で構成されている。可視化についても、反対側の意見も書いてあり、構造からFD改ざん事件について考えることができる一冊。2011/12/06
kozawa
1
特捜の歴史。検察のあり方。みんなに人気落合弁護士も寄稿。2011/06/20