神と人種―アメリカ政治を動かすもの

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  • サイズ B6判/ページ数 254,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000257947
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0030

内容説明

アメリカの政治の歴史を通じて、常に人種は大きな影響力をもつ要素のひとつであった。そして、人種がアメリカの政治に作用するとき、その度合いを決めたのは必ず宗教であった。そのため、人種と宗教とのからみ合いは、アメリカ国民にとってもっとも根が深く、絶えることのない道義上の課題となっただけでなく、もっとも広範囲かつ長期にわたって、政治に決定的な影響を及ぼした。その経過を、南北戦争や公民権運動などの転換期に焦点をあてつつ、歴史パノラマとして構成する。アメリカ宗教史研究の第一人者による、画期的なアメリカ政治史。訳者による詳細な解説を付す。

目次

序章 主題と要約
第1章 聖書と奴隷制と「抑えきれない抗争」
第2章 黒人宗教組織の起源
第3章 教会、復古、黒人差別法
第4章 宗教と公民権運動
第5章 政治の支点としての公民権運動
終章 神学からの結論

著者等紹介

ノール,マーク・A.[ノール,マークA.][Noll,Mark A.]
ノートルダム大学教授。1946年生まれ。イリノイ州のホイートン・カレッジ、シカゴのトリニティ・エヴァンジェリカル・デイヴイニティ・スクールで学んだ後、ヴァンダービルト大学においてキリスト教史で博士号を取得。母校ホイートン・カレッジで長く教鞭をとった後、2006年秋から現職。専攻はアメリカ宗教史。2006年11月、アメリカの人文系の研究者や団体に連邦政府が与える最高の栄誉である「ナショナル・ヒューマニティーズ・メダル」授章

赤木昭夫[アカギアキオ]
1932年生まれ。東京大学文学部卒、コロンビア大学ジャーナリズム大学院フェロー。NHK解説委員、慶應義塾大学環境情報学部教授、放送大学教授などを歴任。専攻は科学史・技術論・メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Junichi Wada

3
なかなか難解な書籍だった。ただ、著者が序章の中で「この伝統(福音主義)が世論形成の形をきめ、大きな影響を与え続けた」と指摘しており、当時すでにトランプの出現を預言したかのような衝撃をうけた。実際米国の歴史は、人種と宗教が政治に及ぼした影響を考える必要がある。著者の主張を理解するには私のファンダメンタルズが不足しており、最終的には訳者の解説が有用であった。2021/07/22

メルセ・ひすい

2
14-37 赤38必読書★5 ・キーワードは基督原理主義・ネオコン・白人福音派…書からのメッセージ①南北戦争は宗教戦争。今でもシガラミが人種・宗教・政治の絡み合い、錯綜…聖書の解釈…南部VS.北部②南北戦争後の南部…「復古」によって「奴隷解放宣言」が骨抜きにされ、100年も黒人の公民権は奪われ教会はそれを是認していた③「解放宣言」から100年後、南部で黒人教会(白人教会?)が指導する非暴力の人種差別撤廃運動が高まり、それに抗しきれなくなり、連邦政府が、南部政府の黒人弾圧を抑え込んだそれによって※2010/12/25

メルセ・ひすい

1
14- 赤382011/02/28

(ま)

0
訳が酷いような・・・2016/08/21

脂肪分

0
具体例が足りない。要点:宗教は信徒の政治的信条に迎合する。2011/08/11

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