内容説明
アメリカの政治の歴史を通じて、常に人種は大きな影響力をもつ要素のひとつであった。そして、人種がアメリカの政治に作用するとき、その度合いを決めたのは必ず宗教であった。そのため、人種と宗教とのからみ合いは、アメリカ国民にとってもっとも根が深く、絶えることのない道義上の課題となっただけでなく、もっとも広範囲かつ長期にわたって、政治に決定的な影響を及ぼした。その経過を、南北戦争や公民権運動などの転換期に焦点をあてつつ、歴史パノラマとして構成する。アメリカ宗教史研究の第一人者による、画期的なアメリカ政治史。訳者による詳細な解説を付す。
目次
序章 主題と要約
第1章 聖書と奴隷制と「抑えきれない抗争」
第2章 黒人宗教組織の起源
第3章 教会、復古、黒人差別法
第4章 宗教と公民権運動
第5章 政治の支点としての公民権運動
終章 神学からの結論
著者等紹介
ノール,マーク・A.[ノール,マークA.][Noll,Mark A.]
ノートルダム大学教授。1946年生まれ。イリノイ州のホイートン・カレッジ、シカゴのトリニティ・エヴァンジェリカル・デイヴイニティ・スクールで学んだ後、ヴァンダービルト大学においてキリスト教史で博士号を取得。母校ホイートン・カレッジで長く教鞭をとった後、2006年秋から現職。専攻はアメリカ宗教史。2006年11月、アメリカの人文系の研究者や団体に連邦政府が与える最高の栄誉である「ナショナル・ヒューマニティーズ・メダル」授章
赤木昭夫[アカギアキオ]
1932年生まれ。東京大学文学部卒、コロンビア大学ジャーナリズム大学院フェロー。NHK解説委員、慶應義塾大学環境情報学部教授、放送大学教授などを歴任。専攻は科学史・技術論・メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Junichi Wada
メルセ・ひすい
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(ま)
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