出版社内容情報
LGBTの権利をめぐって日々議論が巻き起こっている。しかしそもそも日本において異性愛規範が強化されたのは西洋化以降であり、アジアでは豊かな性別越境文化が築かれていた。「伝統的」な性とは何か? 抑圧の中で文化をつないだ性的マイノリティたちの歩みを多彩な文献に基づいて活写し、現代の「性の多様性」に一石を投じる。
内容説明
LGBTの権利をめぐって日々議論が巻き起こっている。しかし、そもそも日本において異性愛規範が強化されたのは西洋化以降であり、アジアでは豊かな性別越境文化が築かれていた。「伝統的」な「性」とは何か?抑圧の中で文化をつないだ性的マイノリティたちの歩みを多彩な文献に基づいて活写し、現代における「性の多様性」を問いなおす。
目次
1 「性」の多様性の再検討(近代的ジェンダー・セクシュアリティ観を疑う;性別越境文化の論理 ほか)
2 日本の性愛文化史―中世から現代へ(藤原頼長のセクシュアリティ―『台記』にみる男色関係;薩摩藩における男色の系譜―「兵児二才」制と学校文化 ほか)
3 アジアの性別越境文化―インド・中国・朝鮮半島(インド―「ヒジュラ」に学ぶサード・ジェンダー;中国―女装の美少年・「相公」 ほか)
4 歴史の中の多様な「性」(「伝統的」な「性」の在り様とは何か?)
著者等紹介
三橋順子[ミツハシジュンコ]
1955年、埼玉県秩父市生まれ、性社会文化史研究者、明治大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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