出版社内容情報
激動する現在を生きる私たちにとって「歴史を学ぶ」ことにどのような意味があるのだろうか。歴史学とは過去の出来事を暗記するだけの無味乾燥な行為ではなく、現実の政治や社会との緊張感のもとに営まれる極めて「現在」的な学問であることを、第一線で活躍する一六人の歴史学者が具体的な事例を通してわかりやすく解き明かす。
内容説明
激動する現在を生きる私たちにとって「歴史を学ぶ」ことにどのような意味があるのだろうか。歴史学とは過去の出来事を暗記するだけの無味乾燥な行為ではなく、現実の政治や社会との緊張感のもとに営まれる極めて「現在」的な学問であることを、第一線で活躍する一六人の歴史学者が具体的な事例を通してわかりやすく解き明かす。
目次
1 “今ここにある危機”に切り込む(三・一一からの歴史学―産業革命期の足尾鉱毒問題から考える;新自由主義時代の歴史学;歴史学・歴史教育の現在―歴史を学ぶ楽しさを国境を越えて考える;日本軍「慰安婦」問題と歴史学;日本の朝鮮侵略史と朝鮮人の主体性;構築主義とジェンダー、セクシュアリティ)
2 マイノリティ・地域からの視座(中近世移行期研究の視座―暴力・「平和」と「生存」の観点から;近世地域社会研究の可能性―地域の視座から全体史へ;境界・周縁からの視座;“境界”を創りだす力―南イタリアから立てる近代への問い;日本経済史研究の現状と課題―地域史料との関わりへ)
3 社会史・文化史を問う(ホモ・モビリタスの問う“歴史”―定住を内面化する物語りの死へ向けて;思想史という立ち位置―総合史としてのかまえ;なんじの敵を赦せるか―一九世紀中国の内戦における報復の暴力のゆくえ;生・病・死、生存の歴史学)
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