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出版社内容情報
無人島に打ち上げられた男の前に、ある日、一人の女が現れた。詩情あふれる長編アニメーションを絵本化。
著者等紹介
ドゥ・ヴィット,マイケル・デュドク[ドゥヴィット,マイケルデュドク] [de Wit,Michael Dudok]
1953年オランダ生まれ。スイスとイギリスの美術大学を卒業。スペインでアニメーターとして働いた後、1980年からイギリスに居を構える。その後フリーランスとして複数のスタジオで働き、ディズニー作品などに参画する。過去の短編アニメーション監督作品では、「お坊さんと魚」(1994)でアカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート、「岸辺のふたり」(2000)では同賞を受賞。最新作長編アニメーション映画「レッドタートル―ある島の物語」で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門特別賞を受賞
池澤夏樹[イケザワナツキ]
作家。1945年、北海道帯広市に生まれる。1975年から3年間をギリシャで、1994年から10年間を沖縄で、2004年から5年間をフランスで過ごし、現在は札幌に住んでいる。1984年、『夏の朝の成層圏』で長編小説デビュー。1987年発表の『スティル・ライフ』で第98回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
183
私たちが何処から来たのか、今なぜここにいるのかを誰も知らない。ある島が語り継いできた物語が真実なのか、その人物が誰であり、その島が何処にあるのかさえも知り得ない我々は行くこともできない。光のない道を潜った記憶だけは微かに残るが、決して容易く目指すこともできない世界。進むことも進まぬことも選択できるが、これから向かう先の見当もつかないまま旅立つしかない者もいる。この海辺を離れればもう戻れないと決心して。赤いウミガメは愛を想い、海面の光を見上げているのだろう。この島の生命は孤独に耐えることができたのだろうか。2023/07/22
starbro
106
青山ブックセンターで時間調整のため、読みました。セリフのないジブリの映画作品に興味があったので、とりあえず絵本版を手にしました。絵本も文章がないのかと思いましたが、映画と異なり、適宜説明文が挿入されていました。絵が美しい南の島のファンタジーの本作は大人も楽しめる内容になっています。映画も出来れば、鑑賞したいと考えています。2016/09/28
MI
77
無人島に男がやってきた。男はだれもいない島で暮らしていたが、退屈になり、筏を作って海にでた。でもなかなかうまくはいかず、途中で筏は転覆してしまう。そこに亀が現れた。亀は自ら男のいる島へとあがってきた。男は今までの海での失敗は亀がじゃましたからだとかってに思い込む。亀を裏返しにして、もがきさせようとしたら、甲羅をひっくり返したら亀は女に変身した。男は女を見た瞬間怒りがおさまった。なぜカメが女に変身したのか、驚きの展開。図書館で美術の分類の絵本。絵は綺麗だったが、最後があまり響かなかった。2024/01/20
瑪瑙(サードニックス)
41
ある南の小さな島が語る命のお話。一人の男性が流れ着いて、何度も脱出を試みようとしながらも失敗して苛立っていたところへウミガメがやってきます。そこから話は不思議な展開をみせていく。命が生まれ失われていくのをただ見るだけしか出来ない小さな島。島のため息ってどんなだろう?2020/12/20
陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
32
去年の夏、星検後に森美術館のジブリ展へ。公開前の展示。南の島の私はある想いと共に眺めた。静かな島。自然の摂理と恩恵。営む日々。星空の下、最期に思うのは。波音が聴こえてくるような。「ずっとそばに居たいと思ったんだ。」2017/02/08