歴史としての「アメリカの世紀」―自由・権力・統合

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000256551
  • NDC分類 253.07
  • Cコード C0022

出版社内容情報

アメリカの現代国家としての国内的・対外的な特質は、「アメリカの世紀」とも呼ばれる20世紀史の中でいかに形成されたか。多様な「自由」の錯綜、連邦政府を中心とした「権力」、多民族社会を背景とした「国民統合」という3つの軸から描く。

内容説明

本書では、20世紀半ばから1960年代にみられた、アメリカ社会の統合のあり方を、総体として20世紀に特徴的な国民国家の歴史態様と捉え、その状況が出現してくる複雑で蛇行的な経緯を、第一次世界大戦期に始まる政治社会の展開局面に即して明らかにした。その過程で国民形成を牽引した複数の思想がどのようなものであり、それぞれにいかなる論理を含んでいたかに関心を寄せている。

目次

ユージン・ヴィクター・デブズの訴追―戦時下における一社会主義者の行動の軌跡
第1部 自由の危機と国家変革―第一次世界大戦前後(革新主義者と大戦;世界分割の時代を超えて―新たな世界構想の胎動)
第2部 アメリカの世紀という思想―第二次世界大戦から冷戦へ(パワー・ポリティックスと「豊かな社会」の論理;挫折した「戦後平和」への期待)
第3部 歴史の終わりと始まり―市民権運動から一九八〇年代へ(黒人シカゴ市長の誕生―一九八〇年代大都市政治の一軌跡;二〇世紀アメリカ史から二〇世紀世界史へ―ベトナム戦争とその後)

著者等紹介

紀平英作[キヒラエイサク]
1946年東京生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、京都大学大学院文学研究科教授。2010年4月より帝京大学文学部教授。専攻はアメリカ・ヨーロッパ現代史。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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