出版社内容情報
長野県脱ダムの原点、下諏訪砥川流域で立ち上げられた流域協議会。この場で住民たちは議論を尽くし、住民間や行政との対立を乗り越えてきた。ダムによらない河川改修計画案への合意形成に至る道筋を、地域の歴史的背景も踏まえて詳細に検証、これからの流域管理には主体化した住民たちの「知」こそが不可欠であることを示す。
内容説明
長野県の脱ダムの原点、下諏訪砥川流域で立ち上げられた流域協議会。この場で住民たちは議論を尽くし、住民間や行政との対立を乗り越えていった。ダムに拠らない河川改修計画案への合意に至る道筋を、地域の歴史的背景を織り込みながら詳細な検証、これからの流域管理には主体化した住民たちの「知」こそが不可欠であることを示す。
目次
第1章 河川をめぐる問題から流域という課題へ
第2章 流域を捉えなおす
第3章 河川計画をめぐる対立と地域的背景―主体の継承としての諏訪地方の自然保護運動
第4章 砥川流域と住民のかかわり史
第5章 砥川流域協議会
第6章 包括的実在としての流域
終章 主体化する人々が担う「流域管理」に向けて
著者等紹介
保屋野初子[ホヤノハツコ]
1957年長野県生まれ。筑波大学卒業後、各誌編集デスクを務めるほか、ジャーナリストとして水資源開発・河川政策を中心にした国内外の環境問題について執筆。法政大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学(政治学)。2011年東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻修了(環境学博士)。現在、執筆活動、都留文科大学社会学科非常勤講師ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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