内容説明
スコットランドでは1999年に独自の立法権を持つ議会が発足、先端を行く環境政策や政策決定プロセスの透明化、請願の積極的受け付けなど、「新しい政治」を実践する努力を重ねている。「領域」を単位とした、この新しい分権改革の動きを紹介し、それが国家統合にどのような影響を与えているかを考察。日本の分権改革・道州制構想を考える上でも示唆に富む一冊。
目次
第1章 不均一な権限移譲と国家統合(「領域」に対する権限移譲;連合王国の国家構造;ウェスト・路地安問題(the West Lothian Question)
「領域」における財政問題
さまざまなユニオンの結合体としての連合王国)
第2章 スコットランド議会・政府の活動と課題(スコットランド議会と政府の構造;スコットランドの公共政策;スコットランド政府と全国政府との関係;おわりに)
第3章 さまざまな公共政策執行の担い手(スコットランドの地方政府;公共サービスを執行する公的機関)
第4章 現代日本における「領域」と「機能」(さまざまな道州制構想・広域行政;道州制特区法の現状と課題―「領域2」への新たな可能性と限界)
著者等紹介
山崎幹根[ヤマザキミキネ]
1967年三重県生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学公共政策大学院教授。専攻―地方自治論、行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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