出版社内容情報
芥川賞作家でありながら、酒を飲みすぎ、肝硬変へ……。思うような仕事ができなくとも「楽天家」は人生を謳歌することをやめない。酒、ギャンブル、ゴルフ、愛犬は不機嫌なブルドッグ。これぞ楽天家が見つけた人生の極意。
内容説明
楽天家って何者?人生をもう少し暗く考えられないのか。酒、ギャンブル、ゴルフ、愛犬は不機嫌なブルドッグ。孤独なはずの一人旅ですら楽しそうだ。芥川賞作家が世界中を旅して見つけた様々な出会い。これぞ楽天家が見つけた人生の極意。
目次
こうやって生きてきた。(青春者へのメッセージ;至福の時間;中上健次と会った夜;個人再生を夢見て ほか)
楽天家の人生発見。(ゴルフは人生だ;人生いろいろ;楽天家が愛する作家、哲人;楽天家の毎日)
著者等紹介
高橋三千綱[タカハシミチツナ]
1948年1月5日大阪府生まれ。作家、高野三郎の長男として生まれる。高校卒業後、サンフランシスコ州立大学入学。帰国後、『シスコで語ろう』を自費出版。早稲田大学へ入学するが中退し、東京スポーツ新聞社入社。1974年『退屈しのぎ』で第17回群像新人文学賞、78年『九月の空』で第79回芥川賞を受賞。83年『真夜中のボクサー』映画製作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetsubun1000mg
5
キリッとした顔だった高橋三千綱さん。 あまり著作を見ませんでしたが、まだ書いておられたようです。 1996年と古い文もありましたが、文章は大変読みやすく贅肉がない感じですっきりとしていると感じました。 酒の飲みすぎネタで暗い内容であっても思いつめず、ジョークも交えながら妙に楽天的なのはタイトル通りでした。 小説家は優雅なイメージでしたが、つらい面もあるようですね。 2018/10/24
Makoto Yamamoto
1
お酒大好きな著者のエッセー 禁酒を宣言され、肝臓数値が悪くなっていたらしく、一杯のジントニックをたまらず飲んしまった。 その結果、数値が改善。 禁酒によるストレスが悪い数値の原因だったというのも面白かった。 最後の楽天教はいい話だった。2018/02/03
kurumi
0
『図書』に書いたエッセイだけあって著名な作家、芸術家の話題が豊富。こちらの知識不足で読み進むのに時間がかかる。肝硬変なのに断酒しないとか楽天家ぶりが骨太過ぎて到底真似できそうもないが、どこかユーモアのある文章で別なエッセイがあればまた読みたい。2018/03/16
chuji
0
久喜市立中央図書館の本。2017年12月初版。初出は「図書」1996年4号~書き下ろしまで色々。高橋氏の文章は初読みですが、昔「週刊アクション」を定期講読していたとき、「我ら九人の甲子園」や「Dr.タイクーン」の原作者として親しみがあった。オイラと同じヨッパでした。2018/03/02