出版社内容情報
多感な年頃を戦時下に生き、戦後、新たな創造の世界へと羽ばたいた三人の表現者――絵本画家・いわさきちひろ、詩人・茨木のり子、美術作家・岡上淑子。彼女たちは日々の装いを大切にし、暮らしの中でも美を愛おしんだ。袖を通したものに触れ、ゆかりのひとに逢い、時代背景をひもとく。丹念な取材から浮かび上がる、服と人生の物語。
【目次】
はじめに
いわさきちひろ
美のたね
おしゃれへのまごころ
秘密のクローゼット
よって立つところ
茨木のり子
見えざる宝石
見立てのひと
スクラップブック
真珠のように
岡上淑子
白のフレーム
針と糸と鋏の世界
海のレダ
おわりに
主な参考文献
本書関連年表