内容説明
「余は、交際を好む者なり」と延べた正岡子規は、恩人、畏友、弟子、論敵など、その短い生涯の内にさまざまな人物たちとの交流を保ち続けた。時に周囲と軋轢を生じさせつつも、寂しがり屋で人懐っこい子規の性格は多くの人々を魅了したのであった。俳句革新運動に取り組んだ人々との絆のあり様を描くことで、その人間的魅力を伝える。
目次
1 陸羯南―名句も不出、唯友なきを恨み申候
2 夏目漱石―小品「京に着ける夕べ」における追憶
3 河東碧梧桐―子規の二つの「俳句かるた」の謎
4 高浜虚子―旧暦十七夜の月と『袖珍俳句季寄せ』
5 古島古洲―筍や目黒の美人ありやなし
6 佐藤紅緑―句稿「かりがね集」の公刊
7 中村不折―『不折俳画』の子規像
8 寒川鼠骨―筆禍事件と『新囚人』
9 撫松庵兎裘―子規を怒らせた俳論
10 三森松江―子規を怒らせた蕪村集
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