出版社内容情報
中東および周辺諸国の地域秩序は、今まさに〈地殻変動〉と呼びうる激変の渦中にある。国際政治の焦点となった〈中東ユーラシア〉における力学を、経済・安全保障・エネルギーなど数多くの領域で進みつつある〈連結〉構築の試みに注目し、内側から深く読み解く。そして日本のあるべき関わり方を提示する。気鋭の研究者による共同研究。
【目次】
まえがき 青木健太
序 章 中東ユーラシアにおける「地殻変動」の見取り図……………青木健太
第一部 秩序再編
第1章 イスラエルによる武力紛争とアメリカの「取引外交」……………溝渕正季
――二〇二四年以降の中東における地政学的地殻変動
●〈コラム〉 米国・イスラエル間の「特別すぎる関係」
第2章 国際秩序再編に挑戦する中国と中東ユーラシア……………三船恵美
●〈コラム〉 中国の対中央アジア政策
第3章 サウジアラビアが描く中東の地域秩序の青写真……………高尾賢一郎
●〈コラム〉 ペルシャ湾岸のユダヤ教徒 91
第4章 トルコはなぜ大国主導の秩序に対抗するのか……………金子真夕
●〈コラム〉 PKKとの和解――なぜ今か、何が変わったのか
第5章 ガザ戦争と「デイ・アフター」……………江﨑智絵
――模索される地域秩序とパレスチナ問題の位置づけ
●〈コラム〉 イスラエルの右派と入植活動
第二部 「連結」の新たな模索
第6章 中国・ロシア・イラン・北朝鮮「ユーラシア枢軸」の台頭……………青木健太
――国際南北輸送回廊をレンズとして連結性構想に着目して
●〈コラム〉 シーア派儀礼に進出するイランの愛国歌(斎藤正道)
第7章 ウクライナ侵攻で変容するロシアの対外政策……………中馬瑞貴
――「南」に向かう連結性
●〈コラム〉 中央アジアに過去最高の「モテ期」到来?
第8章 ユーラシア輸送回廊構想とイラン――連結性拡大の模索……………中西久枝
●〈コラム〉 イランのグレーゾーン戦略
第9章 インドの「拡大近隣」と連結性向上……………笠井亮平
●〈コラム〉 湾岸諸国のインド人
第10章 ガザ危機と米中露との関係で変化する中東のエネルギー環境……………高橋雅英
●〈コラム〉 中東産油国の脱炭素政策
終 章 日本外交の役割……………青木健太
あとがき……………笠井亮平
内容説明
既存の秩序が大きく揺らぎ、ルールや常識が通用しない現代世界。不透明感を増す情勢において、カギを握るのが中東ユーラシア地域である。第一部では、アメリカ、イスラエル、中国、サウジアラビア、トルコ、そしてガザ戦争の最中にあるパレスチナを主に取り上げ、秩序再編の実態を解明する。第二部では、INSTC(国際南北輸送回廊)をはじめとする、経済・安全保障の「連結性」構築の動きに焦点を当てる。激変する中東ユーラシアが世界にもたらすのは、平和か、それともさらなる混迷か。各国の思惑、そして見えてきた未来像を解明する、気鋭の研究者による共同研究!
目次
序章 中東ユーラシアにおける「地殻変動」の見取り図(青木健太)
第一部 秩序再編(イスラエルによる武力紛争とアメリカの「取引外交」―二〇二四年以降の中東における地政学的地殻変動(溝渕正季)
国際秩序再編に挑戦する中国と中東ユーラシア(三船恵美)
サウジアラビアが描く中東の地域秩序の青写真(高尾賢一郎)
トルコはなぜ大国主導の秩序に対抗するのか(金子真夕)
ガザ戦争と「デイ・アフター」―模索される地域秩序とパレスチナ問題の位置づけ(江〓智絵))
第二部 「連結」の新たな模索(中国・ロシア・イラン・北朝鮮「ユーラシア枢軸」の台頭―国際南北輸送回廊をレンズとして連結性構想に着目して(青木健太)
ウクライナ侵攻で変容するロシアの対外政策―「南」に向かう連結性(中馬瑞貴)
ユーラシア輸送回廊構想とイラン―連結性拡大の模索(中西久枝)
インドの「拡大近隣」と連結性向上(笠井亮平)
ガザ危機と米中露との関係で変化する中東のエネルギー環境(高橋雅英))
終章 日本外交の役割(青木健太)
著者等紹介
青木健太[アオキケンタ]
元中東調査会研究主幹。現代アフガニスタン・イラン政治
笠井亮平[カサイリョウヘイ]
岐阜女子大学南アジア研究センター特別客員准教授。南アジアの国際関係、日印関係史、インドおよびパキスタンの政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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