中東ユーラシアから世界を読む―連結する地域と秩序再編

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中東ユーラシアから世界を読む―連結する地域と秩序再編

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  • サイズ 46判/ページ数 294p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000254366
  • NDC分類 319.26
  • Cコード C0031

出版社内容情報

中東および周辺諸国の地域秩序は、今まさに〈地殻変動〉と呼びうる激変の渦中にある。国際政治の焦点となった〈中東ユーラシア〉における力学を、経済・安全保障・エネルギーなど数多くの領域で進みつつある〈連結〉構築の試みに注目し、内側から深く読み解く。そして日本のあるべき関わり方を提示する。気鋭の研究者による共同研究。


【目次】

  まえがき  青木健太

 序 章 中東ユーラシアにおける「地殻変動」の見取り図……………青木健太

第一部 秩序再編

 第1章 イスラエルによる武力紛争とアメリカの「取引外交」……………溝渕正季
  ――二〇二四年以降の中東における地政学的地殻変動
  ●〈コラム〉 米国・イスラエル間の「特別すぎる関係」

 第2章 国際秩序再編に挑戦する中国と中東ユーラシア……………三船恵美
  ●〈コラム〉 中国の対中央アジア政策

 第3章 サウジアラビアが描く中東の地域秩序の青写真……………高尾賢一郎
  ●〈コラム〉 ペルシャ湾岸のユダヤ教徒 91

 第4章 トルコはなぜ大国主導の秩序に対抗するのか……………金子真夕
  ●〈コラム〉 PKKとの和解――なぜ今か、何が変わったのか

 第5章 ガザ戦争と「デイ・アフター」……………江﨑智絵
  ――模索される地域秩序とパレスチナ問題の位置づけ
  ●〈コラム〉 イスラエルの右派と入植活動

第二部 「連結」の新たな模索

 第6章 中国・ロシア・イラン・北朝鮮「ユーラシア枢軸」の台頭……………青木健太
  ――国際南北輸送回廊をレンズとして連結性構想に着目して
  ●〈コラム〉 シーア派儀礼に進出するイランの愛国歌(斎藤正道)

 第7章 ウクライナ侵攻で変容するロシアの対外政策……………中馬瑞貴
  ――「南」に向かう連結性
  ●〈コラム〉 中央アジアに過去最高の「モテ期」到来?

 第8章 ユーラシア輸送回廊構想とイラン――連結性拡大の模索……………中西久枝
  ●〈コラム〉 イランのグレーゾーン戦略

 第9章 インドの「拡大近隣」と連結性向上……………笠井亮平
  ●〈コラム〉 湾岸諸国のインド人

 第10章 ガザ危機と米中露との関係で変化する中東のエネルギー環境……………高橋雅英
  ●〈コラム〉 中東産油国の脱炭素政策

 終 章 日本外交の役割……………青木健太

  あとがき……………笠井亮平

内容説明

既存の秩序が大きく揺らぎ、ルールや常識が通用しない現代世界。不透明感を増す情勢において、カギを握るのが中東ユーラシア地域である。第一部では、アメリカ、イスラエル、中国、サウジアラビア、トルコ、そしてガザ戦争の最中にあるパレスチナを主に取り上げ、秩序再編の実態を解明する。第二部では、INSTC(国際南北輸送回廊)をはじめとする、経済・安全保障の「連結性」構築の動きに焦点を当てる。激変する中東ユーラシアが世界にもたらすのは、平和か、それともさらなる混迷か。各国の思惑、そして見えてきた未来像を解明する、気鋭の研究者による共同研究!

目次

序章 中東ユーラシアにおける「地殻変動」の見取り図(青木健太)
第一部 秩序再編(イスラエルによる武力紛争とアメリカの「取引外交」―二〇二四年以降の中東における地政学的地殻変動(溝渕正季)
国際秩序再編に挑戦する中国と中東ユーラシア(三船恵美)
サウジアラビアが描く中東の地域秩序の青写真(高尾賢一郎)
トルコはなぜ大国主導の秩序に対抗するのか(金子真夕)
ガザ戦争と「デイ・アフター」―模索される地域秩序とパレスチナ問題の位置づけ(江〓智絵))
第二部 「連結」の新たな模索(中国・ロシア・イラン・北朝鮮「ユーラシア枢軸」の台頭―国際南北輸送回廊をレンズとして連結性構想に着目して(青木健太)
ウクライナ侵攻で変容するロシアの対外政策―「南」に向かう連結性(中馬瑞貴)
ユーラシア輸送回廊構想とイラン―連結性拡大の模索(中西久枝)
インドの「拡大近隣」と連結性向上(笠井亮平)
ガザ危機と米中露との関係で変化する中東のエネルギー環境(高橋雅英))
終章 日本外交の役割(青木健太)

著者等紹介

青木健太[アオキケンタ]
元中東調査会研究主幹。現代アフガニスタン・イラン政治

笠井亮平[カサイリョウヘイ]
岐阜女子大学南アジア研究センター特別客員准教授。南アジアの国際関係、日印関係史、インドおよびパキスタンの政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

お抹茶

4
中東に限らず,周辺大国も含めた秩序再編を知るのに適した本。アメリカが中東への関与を弱め,中ロが強めたことで,域内諸国が外交を多角化し,地殻変動が起きている。国家主権という規範の欠如は中東政治の中核的な問題。中東での中国の影響力は限定的。サウジアラビアは,米・露・中の中東市場を巡る競争心を煽り,各国から譲歩を引き出す。中東ユーラシアにおける緩やかな同盟関係が立ち現れ,一帯一路などの連結性構想が付随し,利益重視の時限的連携が進む。中東諸国は,米・露・中との関係の変化に応じてエネルギー政策を柔軟に展開している。2026/02/03

林克也

1
アメリカとイスラエルがイランを攻撃した昨日、2月28日読了。 何というタイミングだ。私がユーラシア枢軸を知ったその日の攻撃。 アメリカっていつもこうだ。 日本の武器屋もさぞ喜んでいるだろうと思うと、反吐が出る。2026/03/01

Go Extreme

1
資源エネルギー 権威主義 国家資本主義 グローバルサウス 代理戦争 紛争の連鎖 安全保障環境 経済回廊 一帯一路 インド中東欧州経済回廊 多極化 勢力圏 パクス・アメリカーナの凋落 覇権競争 ロシア・ウクライナ戦争 ガザ紛争 イランの影 サウジアラビアの変容 トルコの独自外交 湾岸諸国の台頭 中国の進出 供給網(サプライチェーン) 脱炭素 宗教と政治 民族問題 国境紛争 ハイブリッド戦 サイバー安全保障 核開発問題 ドローン兵器 難民問題 食料安全保障 通商路の確保2026/02/10

雪だるま

0
ガザにおけるパレスチナとイスラエルの武力衝突は記憶に新しい。歴史的・民族的な対立によって、中東では長年に渡って紛争が続いてきた。中東はユーラシア大陸の中心付近に位置し、宗教的な価値もあり、化石燃料も豊富にある戦略上の要衝である。2026/02/04

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