ユダヤ人と自治―中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000254267
  • NDC分類 316.88
  • Cコード C3022

出版社内容情報

中東欧・ロシアにおいて発達したユダヤ人自治は、近代国家の形成とともに存亡の危機を迎える。隷属と独立のはざまで、自治はいかに表象され、追求されたのか。国民国家の包摂/排除モデルでは捉えきれない自律の政治文化を、歴史、文学、法、教育など様々な角度から解明する。最新の学際研究。

内容説明

中東欧・ロシアにおいて発達したユダヤ人の自治は、近代国家の形成とともに存亡の危機を迎える。隷属と独立のはざまで、自治はいかに構想され、追求されたのか。国民国家の包摂/排除モデルでは捉えきれない自律の政治文化を、歴史、文学、法、教育など様々な角度から解明する。最新の学際研究。

目次

隷属と独立のはざまで
1 初期近代のユダヤ社会と自治(「ユダヤ人の自治」のイメージと現実性―ポーランド=リトアニア共和国における四地方評議会の活動を例に;シャブタイ派の異端とユダヤ自治における非ユダヤ人の干渉;モーゼス・メンデルスゾーンとユダヤ自治)
2 自治の解体からナショナルな政治主体の創出へ(帝政ロシアのユダヤ自治機構カハル(一七七二‐一八四四年)
自伝と自律―ユダヤ啓蒙主義からヘブライ文化ルネサンスへ
ナショナリズムの国際化―ロシア帝国崩壊とシオニズムの転換)
3 文化自治の模索と破局(文化自治の最後の灯火―第二次世界大戦前夜のポーランドにおけるイディッシュ学校;戦間期ポーランドにおける自治と同化;正義と不正義の境界―ナチ支配下ウィーンのユダヤ・ゲマインデ)
4 ソヴィエト・ロシアにおける自治の行方(ソヴィエト・ユダヤ州(statehood)の増幅器としてのソヴィエト・イディッシュ文学―神話形成と政治
「捕囚の中の捕囚」の地としてのロシア―ソ連邦におけるユダヤ教の自治とハバド・ハシディズムの地神学)
「独立」のあとに

著者等紹介

赤尾光春[アカオミツハル]
1972年生まれ、専攻、ユダヤ文化研究。大阪大学文学研究科非常勤講師など

向井直己[ムカイナオキ]
1980年生まれ、専攻、近代ユダヤ思想史。京都大学特定研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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