揺れる大欧州―未来への変革の時

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000254212
  • NDC分類 302.3
  • Cコード C0031

内容説明

ギリシャのユーロ離脱を願う経済至上主義の声、極右政党のEU懐疑論、民主的な正当性を欠くEU統治に「怒れる人々」や「五つ星運動」。分断と紛争が大陸に再来するのか。EUの機能不全を、平常時の正式な「EU1」、メルケル独首相が主導する緊急時の「EU2」、野心的だが実行を伴わない「紙のヨーロッパ」、この三つの道具立てにより分析。反緊縮の福祉モデル、移民と市民、気候変動、安全保障の再考を迫る。英国政治の「第三の道」路線を欧州規模で追求する変革のためのビジョンがここに―。2014年ヨーロッパブック賞受賞の話題作!

目次

序章
第1章 運命共同体としてのEU
第2章 緊縮政策とその影響
第3章 社会モデルはもうなくなったのか
第4章 世界市民に必要なこと
第5章 気候変動とエネルギー
第6章 EUの安全保障政策の行方
結論

著者等紹介

ギデンズ,アンソニー[ギデンズ,アンソニー] [Giddens,Anthony]
1938年、英国ロンドンで生まれる。ハル大学で学んだ後、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス)に進学。その後、レスター大学専任講師、ケンブリッジ大学教授を経て、1997年から2003年までLSEの学長。現在は上院議員を務める

脇阪紀行[ワキサカノリユキ]
1954年生まれ。京都大学法学部卒業。1979年に朝日新聞社入社。松山支局、和歌山支局、経済部、バンコク特派員を経て、1997年から東南アジア担当の論説委員。その後、ブリュッセル支局長、外報部次長、2006年から国際担当の論説委員。2013年から大阪大学未来共生イノベーター博士課程プログラム特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

30
2014年初出。5億人以上がEUに住む(5頁)。著者独自概念として、EU1とは、モネの手法で動くEU。EU2とは、実際の権力が存在するところ。状況に応じて非公式なやり方で活動(6頁)。紙のヨーロッパ:委員会や他のEU組織の将来計画、地域戦略、工程表で構成(7頁)。社会モデル:平等性、包摂性の目標を掲げた、包括的で効果的福祉制度(16頁)。EUの権力の幾分かを国、地域、地方へ戻すことが重要。分配の一部として(39頁)。問題をあまり内部の人間の視点や組織的な観点から扱うことを警戒すべき(42頁)。2016/01/11

読書実践家

5
かつてないほどに流入したイスラーム勢力にヨーロッパのリーダー達はどう対応していくか。多文化主義の下、その手腕が問われる。2016/02/09

sekaisi

2
4章のアラブ圏と民主主義起源は知識欲がわいたね。2023/06/18

numainu

2
評価C2016/07/28

taming_sfc

1
揺れる大欧州というタイトルに関連するのは、前半のみ。4章からは、論文集だと思えばよい。近年のギデンズのEU論が歴史的蓄積と共にサマライズされているので、欧州政治・社会に関心のある方は必読。2018/06/04

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