内容説明
ギリシャのユーロ離脱を願う経済至上主義の声、極右政党のEU懐疑論、民主的な正当性を欠くEU統治に「怒れる人々」や「五つ星運動」。分断と紛争が大陸に再来するのか。EUの機能不全を、平常時の正式な「EU1」、メルケル独首相が主導する緊急時の「EU2」、野心的だが実行を伴わない「紙のヨーロッパ」、この三つの道具立てにより分析。反緊縮の福祉モデル、移民と市民、気候変動、安全保障の再考を迫る。英国政治の「第三の道」路線を欧州規模で追求する変革のためのビジョンがここに―。2014年ヨーロッパブック賞受賞の話題作!
目次
序章
第1章 運命共同体としてのEU
第2章 緊縮政策とその影響
第3章 社会モデルはもうなくなったのか
第4章 世界市民に必要なこと
第5章 気候変動とエネルギー
第6章 EUの安全保障政策の行方
結論
著者等紹介
ギデンズ,アンソニー[ギデンズ,アンソニー] [Giddens,Anthony]
1938年、英国ロンドンで生まれる。ハル大学で学んだ後、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス)に進学。その後、レスター大学専任講師、ケンブリッジ大学教授を経て、1997年から2003年までLSEの学長。現在は上院議員を務める
脇阪紀行[ワキサカノリユキ]
1954年生まれ。京都大学法学部卒業。1979年に朝日新聞社入社。松山支局、和歌山支局、経済部、バンコク特派員を経て、1997年から東南アジア担当の論説委員。その後、ブリュッセル支局長、外報部次長、2006年から国際担当の論説委員。2013年から大阪大学未来共生イノベーター博士課程プログラム特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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