大和屋物語―大阪ミナミの花街民俗史

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000253352
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0039

出版社内容情報

創業明治10年、大阪・ミナミの花街にその店ありと言われた料亭・大和屋は2003年、その126年の歴史に幕を下ろした。芸妓を独自に育成、料理も自前でつくることにこだわったその哲学ともてなしとは。司馬遼太郎や桂米朝も愛し支え続けた特別な店の歴史、失われゆく「お茶屋文化」を、民俗学者が愛情を込めて描き出す。カラー口絵8頁。

内容説明

創業明治一〇(一八七七)年、大阪・ミナミ(南地)の花街にその店ありと言われた料亭・大和屋は二〇〇三年、その一二六年の歴史に幕を下ろした。芸妓を独自に育成、料理も自前でつくることにこだわったその哲学と、上質で高度な「もてなし」とは。司馬遼太郎や桂米朝も愛し支え続けた特別な店の歴史、失われゆく「お茶屋文化」を、民俗学者が愛惜を込めて描き出す。

目次

1章 父祐三郎から娘純久へ(大和屋の女将、阪口純久;お茶屋というところ ほか)
2章 「大和屋」のしだい(ミナミ(南地)の大和屋
打ち水と行灯 ほか)
3章 南地(ミナミ)花街の歴史(『阪口祐三郎伝』;南地花街の生い立ち ほか)
4章 花街のおまつり(始業式で舞初め;十日戎と宝恵駕 ほか)

著者等紹介

神崎宣武[カンザキノリタケ]
1944年岡山県生まれ。民俗学者。宮本常一の薫陶を受ける。旅の文化研究所所長。故郷の美星町(現井原市)では家業の神主をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takao

2
ふむ2023/11/26

犬養三千代

1
また、大阪の文化の灯りが消えた。2015/08/05

Rollin'

0
大阪最後の大茶屋の歴史は、大阪南の花街の歴史といってもよいだろう。遊郭とは違った芸妓中心の花街は、マージナルな存在でありつつも日本の文化を伝承しており、その両義性に魅力があるのではないだろうか。大阪が大都市であったがゆえに、経済的な変化に花街もまた影響を受けたわけであるが、華やかな習俗が失われてゆくのは残念である。2016/08/01

ナツ

0
大阪花街の最後のお茶屋さんが店を閉める迄の紆余曲折から、大和屋だけでなく大阪の花街の繁栄から衰退までが良く分かる貴重な内容で満足感たっぷり!東京方面の花街や赤線の本は読んだ事もあるが関西は今まで見た事も読んだ事も無かったので良かった! 芸妓舞妓はモチロンだが、女将の陰の努力が素晴らしい。2016/04/20

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