物語の近代―王朝から帝国へ

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物語の近代―王朝から帝国へ

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  • サイズ 46判/ページ数 332p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000253260
  • NDC分類 913.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「もの」のざわめきに声(ことば)をあたえる発話行為が、ものがたり(物語)である。『源氏物語』や『平家物語』に始まり、能、浄瑠璃、歌舞伎を生みだし、さらに江戸の戯作小説をつくりだした物語の言語空間は、日本の「近代」とどのように出会ったのか。幅広い射程で文学を捉え続けてきた著者が磨き上げた物語論の決定版。

内容説明

ものがたり(物語)の言語空間は、「近代」とどのように出会ったのか。人文諸学の知見とともに日本の古典文学から近代文学の大海へと漕ぎだす本書は、従来の文学批評と研究の常識をかろやかに超えてゆく。著者が築き上げてきた物語論の到達点を示す。

目次

1 主体/自我という病(ラフカディオ・ハーンと近代の「自我」;王朝の物語から近代小説へ―語りの主体から「自我」へ)
2 近代小説と物語(泉鏡花の「近代」;泉鏡花、魂のゆくえの物語;北村透谷と他界、異界)
3 物語の声と身体(声と知の往還―フォーミュラ;踊る身体、劇的なるもの;オーラル・ナラティブの近代)
4 物語/テクスト/歴史(ものがたりの書誌学/文献学;物語テクストの政治学;歴史語りの近代;歴史学と「物語」史観について)

著者等紹介

兵藤裕己[ヒョウドウヒロミ]
1950年生まれ。専門は、日本文学・芸能論。埼玉大学、成城大学を経て、学習院大学教授。文学博士(東京大学)。著書に『太平記“よみ”の可能性』(サントリー学芸賞、講談社学術文庫)、『声の国民国家』(やまなし文学賞、同)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mc6ρ助

11
近代的物語の限界とその先なんて理解しようもないが、偶々「子午線の祀り」を見る機会を得た。良い体験。『そのような『子午線の祀り』の舞台で大きな効果をあげているのが、俳優たちによる『平家物語』の集団的朗読、いわゆる「群読」である。あたかもギリシャ悲劇の合唱隊を思わせるような「群読」の声によって、『平家物語』の音律が舞台のうえに大きな時の流れをつくりだす。とくに第四幕の壇ノ浦合戦では、「群読」の声の速度が、源平の勝敗を決定づけた時刻の推移や、壇浦の潮流の速さと一体化したかのような舞台が実現される。(p149)』2021/03/14

mstr_kk

8
言文一致と活字以降の近代文学のとらえ方がかなりネガティブで、極端だと感じましたが、これくらい極端な視点から見るからこそ、興味深い話題も出てくるんだなと思いました。カノン作品だけでなく、芸能や流行現象を視野に入れることで、近代文学の見え方が大きく変わってくるのだとわかり、とても面白かったです。エッセイ的な性格も強い本だと思いますが、論の進め方には納得感がありました。この著者のほかの本も読んでみたいです。2021/12/02

ミッキー

1
物語の歴史を辿り、どのように表現が変化してきたのかが分かりました。そして言葉によって語られる内容が自分の思いだけでなく他の力が作用しているということにも。とても良い内容でした。参考になります。2022/01/08

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