内容説明
中国の中にも様々な考えがある。そうした意見に耳を傾け、対話を重ねることが、日中の未来には必要ではないか。中国が抱える問題点を指摘し、市民の声を映した政治、市場の力を取り込んだ経済への移行が不可欠と説く「改革派」の声を紹介。研究者、官僚、経済エリート、ジャーナリスト、NGO活動家など、一九人へのインタビューと解説によって構成。様々な顔をもつ中国の姿を浮かび上がらせる。
目次
第1部 彷徨える中国、その行方(「めざすべきは「国家資本主義」ではない」―重鎮が語る国家資本主義の限界;「政治改革はむこう一〇年の大きな課題」―人治の都で法治を叫ぶ;「毛沢東を普通の人に戻そう」―毛沢東批判の経済学者 ほか)
第2部 岐路に立つ経済大国(「金融危機が起きる可能性は次第に大きくなっている」―率直に発言する心強い隣人;「都市と農村の二元構造が最大のリスクだ」―改革にマイナスになることとは;「中国の課題は、成長率を安定的に落としていくこと」―「太子党」が語る金融改革 ほか)
第3部 中国を変える力(「大きなスローガンよりも、一歩ずつ前へ」―「動乱記者」の前向きな活動;「中国の環境意識は大きく変わりうる」―環境NGOとジャーナリズムのあいだ;「原発大躍進には断固として反対する」―「体制内」からの原発計画反対論 ほか)
著者等紹介
吉岡桂子[ヨシオカケイコ]
1964年、岡山県生まれ。岡山大学法学部卒業。山陽放送を経て、1989年に朝日新聞社に入社。和歌山、大阪、東京で取材したのち、対外経済貿易大学(北京)で中国語研修。2013年3月まで、計7年間にわたり中国(北京・上海)特派員。米・戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員(2007年度)。現在、朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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