明末清初中国と東アジア近世

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明末清初中国と東アジア近世

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  • サイズ 46判/ページ数 370p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000248945
  • NDC分類 222
  • Cコード C0022

出版社内容情報

社会の大きな揺らぎのなかで、新たな秩序への模索と葛藤が繰り広げられた一六-一八世紀。著者は明清史をフィールドに、東アジアの共時性としての「近世」を考察してきた。総説「東アジア・東南アジア伝統社会の形成」をはじめ、時代区分、皇帝権力、国家観、市場構造などの論点から、世界史へと開かれた課題を提示する。

内容説明

一六世紀から一八世紀は、社会の大きな揺らぎのなか、世界各地で新たな秩序への模索と葛藤が繰り広げられた時代であった。著者はそうした視座から、明清史をフィールドに、東アジアの共時性としての「近世」を考察してきた。総説「東アジア・東南アジア伝統社会の形成」をはじめ、時代区分、皇帝権力、統治理念、国家観、市場構造などの諸論点から中国史・アジア史を叙述。ひろくゆたかな眼で世界史の課題を提示する論文集。

目次

第1部 東アジアのなかの中国「近世」(東アジア・東南アジア伝統社会の形成;皇帝と官僚・紳士―明から清へ;中国史における「近世」の概念;「近世化」と「東アジア化」)
第2部 伝統社会の形成―国家・市場・社会観(「中国」と「外夷」―明代から清中期における国家呼称の問題;徳治の構造―寛容の比較史を手がかりに;清初上海地方人士の国家観―『歴年記』を中心に;明末清初の市場構造―モデルと実態;米とシルクと歓楽街―一七‐一八世紀の蘇州)

著者等紹介

岸本美緒[キシモトミオ]
1952年生。中国明清史。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

12
「近世」を中心とする時代区分論に関係する議論+中国像・国家観をめぐる議論+経済史に関係する議論という構成。中国史の時代区分は結局のところ日本史との調整を図るか、世界史との調整を図るかで揺れてきたということになるのだろうか。「中国」という呼称について、梁啓超が「吾国に国名なし」と評価したのは、中国の歴史に対する過度の単純化ではないかという批判が面白い。2021/05/07

MUNEKAZ

11
「明末清初」の時期を軸に、著者の中国「近世」に関する論を集めた一冊。概説書のまえがきから、専門的なものまで差はあるが、明清交代の激動期に中国および東アジア全体で起きた変化を考察している。個人的には華夷が共存する清初の統治体制を「寛容」から論じた章が面白かった。現代中国の政治体制を横目に見つつ、ヴォルテールら当時の啓蒙思想家が称賛した「非リベラルな寛容」の実態は興味深い。強者の余裕と言えばそれまでかもしれないが、清朝のリアリズムに基づいた姿勢は、分裂と一元化がせめぎあう中国にあった統治法なのかもしれない。2021/03/25

Pyonkichi

3
本書は16世紀から18世紀の東アジア・東南アジアに共通の歴史的な「リズム」を見出し、大規模な秩序の動揺と、それに対する各地域の対応によって、複数の「伝統社会」が形成されたと指摘する。具体的には明朝による朝貢秩序の動揺と華夷変態、それに連動するかのように生じた各地域の動揺と秩序化へのプロセスである。密度の高い議論が展開されていて、とてもその意義を理解しきれたとは言い難いが、欧米発のグローバルヒストリーを相対化する意味でも、本書は広く読まれるべき内容だと思う。2023/02/20

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