出版社内容情報
社会の大きな揺らぎのなかで、新たな秩序への模索と葛藤が繰り広げられた一六-一八世紀。著者は明清史をフィールドに、東アジアの共時性としての「近世」を考察してきた。総説「東アジア・東南アジア伝統社会の形成」をはじめ、時代区分、皇帝権力、国家観、市場構造などの論点から、世界史へと開かれた課題を提示する。
内容説明
一六世紀から一八世紀は、社会の大きな揺らぎのなか、世界各地で新たな秩序への模索と葛藤が繰り広げられた時代であった。著者はそうした視座から、明清史をフィールドに、東アジアの共時性としての「近世」を考察してきた。総説「東アジア・東南アジア伝統社会の形成」をはじめ、時代区分、皇帝権力、統治理念、国家観、市場構造などの諸論点から中国史・アジア史を叙述。ひろくゆたかな眼で世界史の課題を提示する論文集。
目次
第1部 東アジアのなかの中国「近世」(東アジア・東南アジア伝統社会の形成;皇帝と官僚・紳士―明から清へ;中国史における「近世」の概念;「近世化」と「東アジア化」)
第2部 伝統社会の形成―国家・市場・社会観(「中国」と「外夷」―明代から清中期における国家呼称の問題;徳治の構造―寛容の比較史を手がかりに;清初上海地方人士の国家観―『歴年記』を中心に;明末清初の市場構造―モデルと実態;米とシルクと歓楽街―一七‐一八世紀の蘇州)
著者等紹介
岸本美緒[キシモトミオ]
1952年生。中国明清史。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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