内容説明
私たちは今、世界の多くの国を襲う「民主主義の後退」を目の当たりにしている。強い指導者や権威主義に引き寄せられる人々が増えつつある。一方、人々の現実の声を代弁していると主張するポピュリストの勢力がますます伸張している。この「非リベラルな民主主義」が、あからさまな独裁主義へと転じる危険を避けることはできない。民主主義の「非常時」に、私たちは何をすべきか。最先端の学術的知見とデータ、自身のマイノリティとしての経験を交えながら「闘う民主主義」へと誘う、気鋭の政治学者による分析と警告の書。
目次
失われていく幻想
第1部 リベラル・デモクラシーの危機(権利なきデモクラシー;デモクラシーなき権利;民主主義の瓦解)
第2部 起源(ソーシャルメディア;経済の停滞;アイデンティティ)
第3部 何をなすべきか(ナショナリズムを飼いならす;経済を立て直す;市民的徳を刷新する)
信念のために戦うこと
著者等紹介
モンク,ヤシャ[モンク,ヤシャ] [Mounk,Yascha]
1982年生まれ。ポーランド人の両親(母はユダヤ系)を持ちドイツで生まれ育ち、イギリス、フランス、イタリアを経てアメリカに移住。トリニティ・カレッジ、ケンブリッジ大学、ハーヴァード大学などで学ぶ。専攻は政治理論。ハーヴァード大学公共政策学講師を経て、現在ジョンズ・ホプキンス大学国際関係研究所准教授
吉田徹[ヨシダトオル]
1975年生まれ。慶應義塾大学法学部卒、東京大学総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、北海道大学法学研究科教授、フランス国立社会科学高等研究院リサーチ・アソシエイト、シノドス国際社会動向研究所理事。専攻はヨーロッパ政治史、比較政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
GASHOW
yooou
瀬希瑞 世季子
青雲空