出版社内容情報
桑原史成、ユージン・スミス、大治浩之輔、高峰武、井上佳子ら、取材・報道してきた側の軌跡から、現在につながる教訓と志を描き出す。
内容説明
公式発見から六十年余。“水俣”はどのように伝えられてきたのか。組織ジャーナリズムの一員として、あるいはフリーの立場で。偶然の出会いによって、あるいは忌避の気持ちを抱えながら、関わりが始まる。伝える側は、“水俣”とどのように向き合ってきたのか。現在につながる教訓と志を描き出す。
目次
1 報道のはじまり(「奇病」から「水俣病」に;「傍観者」として半世紀―写真家・桑原史成)
2 報道と支援と(松岡洋之助―「告発する会」行動隊長;宮澤信雄―終わったと思っていた水俣へ;大治浩之輔―調査報道の先駆者;久野啓介―水俣が映し出す戦後)
3 写真と映像の力(夫婦と助手の水俣取材班―アイリーン・美緒子・スミス、石川武志;もう一人の写真家―岡村昭彦;高木隆太郎―プロデューサーvs.監督でけんかも;小池征人―有名監督の下で働く快楽)
4 現地で向き合う(高峰武―「自分で考える」;増子義久―炭鉱、水俣から戦後補償まで;村上雅通―水俣病を避けた取材者;井上佳子―アナウンサーから記者、ディレクターに)
著者等紹介
平野恵嗣[ヒラノケイジ]
1962年生まれ。86年に上智大学文学部英文学科を卒業、共同通信社に入社。水戸、釧路、札幌編集部を経て、96年より国際局海外部記者。水俣のほか、死刑制度、帝銀事件、冤罪、「慰安婦」、LGBTなどの問題について英文記事を発信してきた。94~95年、米コロンビア大学ジャーナリズム・スクール研究員(モービル・フェロー)。マイノリティ・グループの子どもの教育現場を取材した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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HH2020
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