内容説明
文革・天安門事件・少数民族問題…超大国化する隣国の過ぎ去らぬ惨劇を見据えて、見えてきた現実。著者三〇年にわたる現代中国論のエッセンス。
目次
序章 高度化する近代化と行方を失った政治民主化
第1章 過ぎ去らぬ過去―文化大革命(三つの世代を越えて見えて来るもの―紅衛兵世代、天安門世代、ポスト天安門世代にとっての文革;中国文化大革命の歴史的意味を問う)
第2章 直視されない挫折―天安門事件(何が挫折したのか―中国・政治改革論者の提起したもの;「自己喪失」の彼方に―中国・改革派知識人の苦闘;天安門の渦潮―大潮流への遙かなる航行;自己回復の道を求めて―政治的無関心と革新)
第3章 民族と自治―中国の周縁から(内蒙古モンゴル人の咆哮―文化人類学者ナリビリカが提起する「記憶の共同体」)
終章 文革終焉時の時間と現代の時間
著者等紹介
加々美光行[カガミミツユキ]
1944年生。東京大学文学部卒業、アジア経済研究所、愛知大学現代中国学部を経て、愛知大学名誉教授。現代中国論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。