出版社内容情報
一九八七年六月、韓国の民衆は軍部独裁政権を打倒し、自らの手で民主主義をかちとった。以来、新憲法の制定、文民政権の復活、落薦・落選運動など、韓国は民主主義の実験場と化した。本書は、この実験に参与した政治学者が、原理論と現実政治との間を往復して描き出した韓国現代政治史像の決定版であり、また透徹した民主主義論でもある。
内容説明
韓国現代政治をどう見るか?なにが起こっているのか?現代民主主義のアポリアを超えて。
目次
第1部 問題(民主化以後の韓国社会の自画像)
第2部 保守的民主主義の起4源(国家形成と早熟な民主主義;権威主義的産業化と運動による民主化;民主化移行の保守的帰結と地域政党システム)
第3部 民主化以後の民主主義(民主化以後の国家;民主化以後の市場;民主化以後の市民社会)
第4部 結論(民主主義の民主化)
著者等紹介
崔章集[チェジャンジプ]
1943年生まれ。65年高麗大学校政治外交学科卒業、69年同大学院修士課程修了、74年に渡米し、シカゴ大学で博士号(政治学)取得。83年高麗大学校政治外交学科助教授、87年同教授を経て、2007年に退職。現在、高麗大学校名誉教授。その間、高麗大学校アジア問題研究所所長、大統領諮問政策企画委員会委員長などを歴任
磯崎典世[イソザキノリヨ]
1962年生まれ。87年東京大学教養学部教養学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、同博士課程中退。東京大学教養学部助手、学習院大学法学部助教授を経て、1999年より学習院大学法学部教授、専門は、比較政治・現代韓国政治
出水薫[イズミカオル]
1964年生まれ。九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学、1999年)。外務省専門調査員(在釜山総領事館)などを経て、2006年より九州大学大学院法学研究院教授、九州大学韓国研究センター教授
金洪楹[キムホンヨン]
1972年生まれ。95年仁荷大学校政治外交学科卒業、2006年九州大学大学院法学府博士課程単位取得退学。法務法人地平志誠勤務などを経て、2011年から株式会社ダイアシップホールディングス代表取締役
浅羽祐樹[アサバユウキ]
1976年生まれ。Adjunct Professor,University of North Korean Studies(Seoul,Korea),Ph.D(Political Science,Seoul National University)。現在、山口県立大学国際文化学部准教授。専門は、比較政治学・韓国政治・国際関係論・日韓関係
文京洙[ムンギョンス]
1950年生まれ。77年中央大学法学部政治学科卒業、国際基督教大学教養学部助手などを経て94年より立命館大学国際関係学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ntahima
Haruka Fukuhara