民主党政権は何をなすべきか―政治学からの提言

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  • サイズ B6判/ページ数 184p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000248594
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0031

出版社内容情報

自民から民主へ、劇的な主役交代が実現し、新政権のゆくえが注目されている。だが、短期的、表層的な動向だけに目を奪われてはなるまい。いま、日本政治の仕組みをどう見直し、どのように変えるべきか。「政治主導」とは、「友愛」とは何なのか。そして、政党とは、デモクラシーとはー。根本的な問いに、気鋭の政治学者らが答える。

内容説明

自民から民主へ、劇的な主役交代が実現し、新政権の様々な政策や方針が注目されている。だが、かつてない転換期にあって、我々は今、日々のめまぐるしい動きを追うだけでなく、構造的な課題にも目を向けるべきであろう。日本の政治の仕組みそのものをどう見直し、どのように変えるべきか。「政治主導」とは、「対等な日米関係」とは何なのか。そして、現代において政党とは、デモクラシーとは―。現実的かつ根本的な問いに、気鋭の政治学者らが答える。

目次

1 政権交代の意義(日本政治史のなかの政権交代;一党優位体制の崩壊)
2 政権運営の課題(民主党政権のガバナンス―政党と国会の新たな活動モデル;「政策決定の一元化」を超えて―新しい政党政治の確立のために)
3 政策実現への道程(生活第一の内需主導へ;分権・自治をどう進めるか;脱冷戦の外交戦略)
4 民主政治の展望(「友愛」は新しい政治理念となるか;代表性競争の時代へ―あらたな多数派像の構築を;二大政党制は定着するのか)

著者等紹介

山口二郎[ヤマグチジロウ]
1958年生まれ。東京大学法学部卒。北海道大学大学院法学研究科教授(行政学、政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たばかる

13
民主党政権発足直後の書。9人の論者の提示。民主党政権の打ち出した政治主導>官僚主導による行政官僚制からの脱却、ならびに福祉・環境に対しての小泉新自由主義からの脱却を図る鳩山レジームについて展開する。野田・宇野視点からの「ヨーロッパ型」政治の導入の指摘とし、肯定と懐疑がセットにある。地方分権という名の地方自治任せにも言及し、「事業仕分け」に対して小泉の影をみる。高橋による国の役割の理念的な再定義:国民の自由と幸福が政治の最大の目的であり、「成長」は一つの手段でしかないと竹中を批判する。2023/06/20

壱萬参仟縁

7
明日の投票日を前に、心静かに、この政党のやってきたことは何だったか、有権者全員に問われている。「政治は可能性の芸術」(ⅴページ)。今の政治は美的なものとは程遠く、醜悪を感じる。市場競争型民主主義は利益誘導型を打破する過程で登場(18ページ)。官僚が政治エリアを侵食しているのが問題(39ページ)。これは、国民の利益を侵食していることにもなってしまっているのがさらに問題だろう。選挙前日、本著からは空虚な気持ちしかなくなってしまった。変革などとは程遠い。友愛の政治の実態は何か。自由で平等な、貧困や格差のない世。2012/12/15

ことぶき あきら

0
編著者である北海道大学・山口教授(行政学)をはじめ、法政大学・杉田教授(政治理論)、成蹊大学・遠藤教授(国際政治学)など豪華執筆陣による共著。各章ごと分担して専門分野について書いている。

かじやん0514

0
短いのですぐ読める。一市民としてこの本を読んだ場合、問題が多い。(1)民主党はなぜあんなに大勝したのか、(2)普天間でのジグザグの対応はなぜか、(3)小沢騒動はなぜ起こったのか、などのことが触れられていない。無論、参考になる部分もあったが。村上論文と宇野論文がそう。2010/02/10

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