出版社内容情報
かつてドイツ国内で忘却されていたホロコースト。なぜその記憶が三〇年以上を経て呼び起こされ、「ブーム」として続いているのか。その背景と原因を、戦後ドイツのナショナル・アイデンティティの変容を辿りながら論じてゆく。
内容説明
なぜ、戦後の長い間、ドイツ国内で沈黙・抑圧・忘却の状態におかれていたホロコーストの記憶が三〇年以上の歳月を経たのちに「発見」され、その想起が政治・社会・文化的な「ブーム」として全世界に広がり、現在まで続いているのか。その背景と原因を、戦後ドイツにおけるナショナル・アイデンティティの変容を辿りながら詳細に論じてゆく。
目次
第1章 ホロコーストの発見と反応(アメリカとホロコーストの物語;ドイツ人の反応―「犠牲者物語」から「犠牲者共同体」へ ほか)
第2章 一九六〇年代以降におけるホロコーストの記憶・表象・物語(啓蒙活動―写真集・ドキュメンタリー・歴史ドラマ;啓蒙活動におけるホロコーストの表象と物語 ほか)
第3章 『ホロコースト』から「ホロコースト」へ(『ホロコースト』―物語の構造と反応;ホロコースト映画の成立 ほか)
第4章 ホロコースト・モデルの確立と国民形成(新しい歴史的主体とその身体;新しい歴史的主体と社会構造の変化 ほか)
著者等紹介
高橋秀寿[タカハシヒデトシ]
1957年宮城県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。文学博士。立命館大学文学部教授。ドイツ現代史・記憶文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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