出版社内容情報
「さようなら魚たち」──海で信じられないことが起きている。
人間の欲望は深海へ向かい、現実には魚は日々大量に廃棄されている。海は滅亡するのか。再生への道は?
世界中での長年の取材と膨大なデータによる渾身の書。
内容説明
魚の数の急激な減少や生息地での異常な事態―。いま、世界規模での乱獲により、海は疲弊してきている。そのうえ、美味しい魚を食べ続けたいという人間の欲は、深海の世界へも踏み込んでいる。一度獲られたものでも、三分の一ほどの不要とされた魚は、日々廃棄されている。そして、魚が消えた海では、別な生き物が暮らしはじめている…。もう戻れない、滅亡への一線を人類は超えてしまうのか。再生への道は?世界中の海での長年の取材と膨大なデータによる渾身の書。
目次
ムダ死にする魚たち
嘘をすっぱぬく
クロマグロ狂騒曲
貧者から盗んで、金持ちの食卓にぎわう
北海―世界で一番酷使されている海
衛星テクノロジーで武装した海の男たち
深海―最後のフロンティア
海は無尽蔵か?
タラ崩壊―ゴールドラッシュの果てに
共有された海の悲劇
黒い魚
料理長の責任
さようなら、魚たち
カウボーイの死
魚にえさをやらないでください
マックミールよ、永遠に!
養殖は主流になれるか?
海のユートピア(取り戻した海)
食べてよい魚(コンシューマー・ガイド)
著者等紹介
脇山真木[ワキヤママキ]
翻訳家、旅行作家、コラムニスト、フリーランス・ジャーナリスト。京橋生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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