出版社内容情報
辺野古移設計画は「唯一の選択肢」なのか。米海兵隊の「新ローテーション方式」など、新基地を建設させない具体的な政策を提言。
内容説明
沖縄の強い反発にもかかわらず、辺野古移設計画が強行されようとしている。日本政府は米海兵隊の抑止力を強調し、同計画を「唯一の選択肢」とするが、はたして本当か。筆者らは、米政府や軍関係者らを取材し、米海兵隊の運用実態などを緻密に検証。日本と沖縄の歴史、自衛隊や在沖米軍の活動の変容などを明らかにしながら、新基地を建設させない具体的な政策を提言する。
目次
第1部 根拠なき「辺野古移設」―日本政府の「思考停止」がもたらす危機(日本政府は沖縄に何をしてきたか、何をしていないか―歴史から問う;沖縄・米軍海兵隊の実態を検証する;変わる自衛隊・米軍の役割―非軍事活動の拡大と新たな安全保障;米国の抑止力のジレンマと沖縄;辺野古基地建設をめぐる米国の声)
第2部 提言(今こそ辺野古に代わる選択を)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
12
沖縄には全国の米軍施設の70%が集中しているが、その半分は海兵隊施設である。つまり沖縄の基地負担は大半が海兵隊であり、沖縄の基地問題は海兵隊にある。沖縄にある海兵隊のうち、主力はグアムに移駐することが日米合意で決められており、残るのは2000人の戦闘部隊31MEU及びその補給部隊とその上級部隊第三海兵師団の司令部である。辺野古の新基地はこの31MEUを輸送するためのオスプレイを普天間基地から移転させることを目的としている。従ってこの2000人の戦闘部隊が沖縄県外に移転すれば、辺野古の新基地はいらなくなる。2017/10/08
ふら〜
0
辺野古問題、というよりは沖縄に駐留する米軍の問題についてのシンクタンクの提言。移転するかは結局政治問題。軍事上必要なのかどうかって結局「こと」が起こらないと分からない部分があるし(どうとしても理屈は立てられるんだろうからね)、まあ偉大な政治家に期待するんでしょうな。沖縄から総理大臣が出るか、どうなんでしょう。2017/07/01
かじやん0514
0
変わるべきは、アメリカではなくて日本。世論も政治も。それにこの本は役立つか、私は甚だ疑問だ。2018/06/09