内容説明
近現代の作家の名文から人物表現の技法とセンスを読み解く。「顔を描く」「姿を描く」「心を描く」の三部から構成。文学作品の名表現を縦横に引用しながら、魅力的な名文を知り尽くした著者が、日本語による表現の極意を楽しくわかりやすく解き明かす。数々の文例から、日本人を描く日本語表現の美しさ、日本語のゆたかさを味わい、その特質を考える。
目次
1 顔を描く(雪に浮ぶ女の髪;むくむくと青筋を這わして;睫毛の影を頬に落し ほか)
2 姿を描く(レモンの切口のようにすかあっとした襟足;こましゃくれて見える乳首;牛乳瓶のようなずんべら棒の胴 ほか)
3 心を描く(まぶしいような深いよろこび;ぷすんと黙ったきり;くすぐったいような悲しさ ほか)
著者等紹介
中村明[ナカムラアキラ]
1935年山形県鶴岡市の生まれ。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て早稲田大学教授。『角川新国語辞典』『集英社国語辞典』の編者、『三省堂類語新辞典』の編集主幹。高校国語教科書(明治書院)統括委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 電験4種超入門