出版社内容情報
全面核戦争の脅威の終焉に安堵した世界は,いままた新しい戦争の時代に突入した.各地で火を噴く地域紛争,高揚するナショナリズム,テロと帝国の暴力….激動の世界に対して冷徹な分析を行い,リアルな平和構想を打ち出してきた著者による初の時論集.
内容説明
全面核戦争の脅威の終焉に安堵した世界は、いままた新しい戦争の時代に突入した。各地で火を噴く地域紛争、高揚するナショナリズム、民主化後の政治不安、そして、テロと帝国の暴力…。著者は、この不透明な世界に対してたえず冷徹な分析を行い、リアルな平和構想を打ち出してきた。冷戦の終焉からイラク戦争に至るまでの粘り強い思考の成果を初めて一冊に収めた待望の時論集。
目次
1 戦争が終わった
2 戦争が終わって、戦争が始まる
3 民主化の後、幕が下りてから
4 戦争の記憶・国民の物語
5 9・11後の世界
5 帝国と戦争
6 東アジアの平和構想
著者等紹介
藤原帰一[フジワラキイチ]
1956年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得中退。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専攻は国際政治・東南アジア政治
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感想・レビュー
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渓流
2
選本した動機が不純。著者が男前だったことと湛山賞を受賞した本だったこと。でも、平和と戦争を教条主義的に扱わない、リアリズム(現実主義とは全く違う概念とは著者の弁)というタイトルに惹かれて読む気にもなった。序とあとがきを一読した時点で、読むに値するかと思ったが。平和ボケのテレビが横着な海老蔵ばかりを垂れ流しているときに、テレビを消して読むにはちょうどいい。でも、所詮学者。彼の言うとおり学者は後出しじゃんけんの理屈の後付が似合っている。2010/12/08
ken
0
いいです2011/07/19