出版社内容情報
町の9割が帰還困難区域であり、中間貯蔵施設の受け入れに揺れる原発立地自治体・双葉町。終わりの見えない避難生活に長期密着し、国内外で大きな話題をよんだドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』(2012年)の続編の公開に合わせ、映像では語りきれなかった町の人々の息遣いと生の声を伝える書き下ろし。
内容説明
震災と原発事故により町ごとの避難を強いられた原発立地自治体・双葉町。現在は、中間貯蔵施設の受け入れに揺れている。震災直後の春から避難者の暮らしに長期密着し話題をよんだドキュメンタリー『フタバから遠く離れて』の続編の待望の公開に合わせ、本書では、映像で語りきれなかった人々の生の声や撮影の背景を、監督が書きおろす。
目次
第1章 (続)最も遠くへ避難した町の記録(冬―二〇一二年年始;春―二〇一二年;夏―二〇一二年 ほか)
第2章 原発事故の町からみた日本社会(原発事故の町からみた放射能;原発事故の町からみた中間貯蔵施設問題;原発事故の町からみた日本の無関心)
第3章 現実と向き合うために(双葉町の現状と未来/伊澤史朗町長インタビュー;原発事故と健康影響―事態の直視から始めよ/津田敏秀先生インタビュー;日本の矛盾の集約点としての福島/対談 金子勝先生×舩橋淳)
著者等紹介
舩橋淳[フナハシアツシ]
1974年大阪生まれ。映画作家。東京大学教養学部卒業後、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツで映画製作を学ぶ。処女作の16ミリ作品『echoes』(2001)がアノネー国際映画祭で審査員特別賞・観客賞を受賞。東日本大震災直後より、福島県双葉町とその住民の避難生活に密着取材したドキュメンタリー『フタバから遠く離れて』(2012)は世界40カ国で上映され、2012年キネマ旬報文化映画ベストテン第7位。同スピンオフ作品『放射能Radioactive』は、仏Signes de Nuit国際映画祭でエドワード・スノーデン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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