内容説明
子育て支援、虐待される子どもの保護、ニートやフリーターの若者たちへの就労支援、独居老人のケア―少子高齢化が進む中、都市部では従来型の福祉政策では対応できないニーズが急増している。横浜市副市長として様々な問題に取り組んできた著者が、市民やNPO、そして行政それぞれの良さを活かした協働の試みを紹介し、新しい社会的ケアとそれを通した地域再生の可能性を提言する。
目次
第1部 子育て支援の現場から(子育て支援は必要なの?;保育園を増やす;子育て支援の主人公は誰?―地域子育て支援拠点;地域で支えあえる関係になれる?―子育てサポートシステム;世代を超えてわかりあえる?;公園は誰のもの?―プレイパーク;子どもの遊びとケガ―リスクとハザード;深刻化する虐待―養育支援が必要な親の増大)
第2部 急速に変貌する地域(若者たちに居場所と役割を;寿―日本の近未来;増加する在住外国人)
第3部 急増する福祉ニーズと逼迫する予算(伸び悩む予算;つながりの再構築)
著者等紹介
前田正子[マエダマサコ]
1960年大阪生まれ。1982年早稲田大学教育学部卒業。松下政経塾研究員などを経て、1992年から1994年まで、生後半年の息子を連れて米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院に家族で留学。そこで米国の保育事情を体験、国後の94年から2003年3月までライフデザイン研究所(現第一生命経済研究所)で、自らも働く母親の立場から保育制度や育児支援策などの研究に従事。この間に慶應義塾大学にて商学博士号取得。2人目の子どもの育児休業が明けた2003年4月より2007年3月まで横浜市副市長。研究の成果を活かして、こども青少年局を立ち上げるなど子育て支援をはじめ福祉政策全般の整備を進めた。現在、(財)横浜市国際交流協会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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