ファンタジーと言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000246316
  • NDC分類 934
  • Cコード C0098

内容説明

作家がいちばんよくきかれる質問は「そのアイディアはどこからとったのですか?」「ゲド戦記」の作者ル=グウィンがファンタジーを紡ぐ想像力や言葉について、みずからの体験をまじえながら自由に、軽やかに語るエッセイ集。

目次

個人的なこと(自己紹介;インディアンのおじさん;わたしの愛した図書館)
これまでに読んできたもの(幸福な家庭はみな;現実にそこにはないもの―『ファンタジーの本』とJ.L.ボルヘス;子どもの読書・老人の読書―マーク・トウェイン『アダムとイブの日記』;内なる荒野―「眠り姫」と「密猟者」、そしてシルヴィア・タウンゼンド・ウォーナーについての追記;ページの外で/うるさい雌牛たち―朗読についてのおしゃべりと詩)
いま考えていること(“事実”そして/あるいは/プラス“フィクション”;遺伝決定論について ほか)
作家として書くこと(作家と登場人物;自問されることのない思いこみ;わたしがいちばんよくきかれる質問;年をとって書かずにいること)

著者等紹介

ル=グウィン,アーシュラ・K.[ルグウィン,アーシュラK.][Le Guin,Ursula K.]
アメリカの作家。1929年、カリフォルニア州バークリー生まれ。『闇の左手』『所有せざる人々』などのSFで数々の賞を受賞、「ゲド戦記」シリーズでファン層を飛躍的に広げた

青木由紀子[アオキユキコ]
1954年、東京生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

唯誠

10
『ゲド戦記』の著作で知られる著者アーシュラ・K.ル=グウィンが、これまでに読んできたものや作家として書き描いてきたファンタジーという言葉の持つ意味、そして成り立ちを説きつつ、今を生き、作家として何ができ、何を問い、解き、成しえてきたものは何かと探り、読者に問う。 何世紀もかけて人々の精神から精神へと伝わってきた言葉の変化と曖昧さ。文学という広大な領域のなかに棲むフィクションのなかでファンタジーとは「現実にはない」物語ではあるが、最も普遍的なものの一つであり、物語は読者との共同作業により成り立つ芸術と説く。2020/06/23

rinakko

8
“わたしたちの経験の根底には闇があります。(略)想像力は、生の根底にある暗黒物質を変貌させることができます。多くのエッセイや自伝を読んでいて、わたしが足りないと感じだすもの、どうしても欲しいと思うものはこの変貌なのです。わたしたちが共有している、なじみ深い苦しみを認識するだけでは足りないのです。わたしは、これまで一度も見たことのないものを認識したいのです。そのヴィジョンが恐ろしい姿で、炎に——変身をもたらす想像力の火に——包まれながら自分に飛びかかってくるのを見たいのです。わたしは本物の竜が見たいのです。2019/05/08

plum

4
4冊目の講演原稿・エッセイ30編から19編の翻訳。巻末におもな邦訳作品リスト。本と図書館好きとともに文化人類学者の父や作家の母の影響;インディアンとの交流が語られる。彼女の外の世界に向けられた視線のルーツであるように思う。物語の作者は登場人物の場所と「声」を見つけ出しそれに耳を傾けること。それは読み手との共同作業でもある。例えば,子どもと大人のユーモアのセンスは,同じ機能を異なる年齢で違った仕方で使うのではないかと推察する。耳を澄ませば,綾なす波のような言葉の海のリズムが心に響いてくるのかもしれない。2015/04/28

ゆーや

3
2014年54冊目。 ゲド戦記の作者ル=グウィンのエッセイ。 ジェンダーや差別の問題にも幅広い知識で鋭く切り込んでいるが、 やはり作家としてどう作品作りに向き合うかの部分が一番面白い。 書くことの本質は「待つ」ことにあって、 物語が主体性を持って動き出すのに耳を澄ませることが大事。 村上春樹も同じことを言ってたので、やはり素晴らしい作品を作る作家や芸術家の根底には何か同じものを感じる。2014/06/05

shou

3
スピーチ原稿などのエッセイ集。多岐にわたる内容だけども、後半の作家について語った章が良かった。「あらゆる小説には固有の特徴的なリズムがあるのだ。(略)そして作家がこのリズムを見失わなければ、その作品はどこかしら美しいところのあるものになるはずだ」「他の人たちの書いた本はわたしたち自身の経験と同じように、わたしたちのなかにしみ込んでいくということです」2014/05/19

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