出版社内容情報
ココロのプロならではの質問が,ベストセラー作家の無意識に潜む執筆論理をスリリングに解き明かしていく! 赤瀬川原平の著作をテキストに,文体,比喩から,言いえぬものの表現法まで,対話で迫る文章術の秘密.
目次
気合いの素人力(はぐらかして居直る;快感第一 ほか)
楕円の文章術(犬の散歩の名文;二つの焦点 ほか)
実実皮膜という虚構(エッセイ?小説?;隠されたドラマ性 ほか)
描くように書く(来た球を打つ力業;ざらざらの快さ ほか)
著者等紹介
赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年、横浜生まれ。武蔵野美術学校油絵科中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーター、美学校講師などを経て、79年に尾辻克彦の名で書いた「肌ざわり」で中央公論新人賞を、81年に「父が消えた」で第84回芥川賞を受賞。その後も、トマソン、宮武外骨、3D写真などを世に広く紹介するとともに、路上観察学会会員、日本美術応援団団員、ライカ同盟員、中古カメラウィルス感染者として、老人力を発揮し、優柔不断術を駆使し、多数の著書を生み出している
大平健[オオヒラケン]
1949年、鹿児島生まれ。幼少期をピッツバーグで過ごした帰国子女のはしり。東大医学部を卒業後しばらくしてペルー・リマに1年間滞在し、貧民街で診療かたがた見聞を広める。帰国後は聖路加国際病院に勤務。患者の姿から現代日本社会を垣間見た『豊かさの精神病理』『やさしさの精神病理』は、いずれもベストセラーに
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