平等と効率の福祉革命―新しい女性の役割

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000245128
  • NDC分類 364
  • Cコード C0033

出版社内容情報

キャリアとジェンダー平等を追求する女性と、性別役割分業に従う女性との間で経済格差が広がっている。結婚が価値観・学歴の似た者同士で行われる結果、世帯間の格差は増幅する。このような二極化は社会の効率性を悪化させ、格差の世代間継承へとつながる。比較福祉国家論の第一人者による、流れを転換させるための提言。

内容説明

ほとんどの先進国で所得格差が拡大するなか、キャリアを追求する男女の平等化は進んだ。しかし、高学歴の女性たちがジェンダー平等化の先頭に立ついっぽう、従来通りの性別分業を続ける人びともいる。学歴の似た者同士が結婚するようになった結果、社会が二極化する恐れがある。二極化はさらなる少子高齢化を招き、次世代を育てる上での不平等にもつながる。比較福祉レジーム論の第一人者による、平等と効率の同時達成にむけた、具体的な提言の書。日本の状況についての本格的な解題を付す。

目次

序論
第1部(女性の役割の革命と家族;新しい不平等)
第2部(家族政策を女性の革命に適応させる;子どもに投資しライフチャンスを平等にする;高齢化と衡平)

著者等紹介

エスピン=アンデルセン,イエスタ[エスピンアンデルセン,イエスタ][Esping‐Andersen,Gosta]
1947年デンマーク生まれ。ウィスコンシン大学マディソン校、Ph.D.現在、スペインのポンペウ・ファブラ大学政治社会学部教授。専門:福祉国家論、比較社会政策論

大沢真理[オオサワマリ]
1953年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、経済学博士。現在、東京大学社会科学研究所教授。専門:社会政策の比較ジェンダー分析

不破麻紀子[フワマキコ]
1967年生まれ。カリフォルニア大学アーバイン校、社会学部、Ph.D.(社会学)。現在、東京大学社会科学研究所准教授。専門:家族社会学、ジェンダーの比較社会学

田宮遊子[タミヤユウコ]
1975年生まれ。お茶の水女子大学博士後期課程単位取得退学。現在、神戸学院大学経済学部准教授。専門:社会保障論、ジェンダー論

今井貴子[イマイタカコ]
1970年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。学術博士。現在、成蹊大学法学部准教授。専門:比較福祉政治、イギリス政治

冨江直子[トミエナオコ]
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会学専門分野博士課程修了。社会学博士。現在、茨城大学人文学部准教授。専門:社会学

難波早希[ナンバサキ]
1984年生まれ。奈良県立大学地域創造学部卒業。現在、東京大学大学院経済学研究科博士課程在学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

23
比較福祉国家レジーム論で著名な著者がジェンダー問題を取り入れて福祉国家を論じた内容です。解題では日本においてはどういう意味があるのかも論じられています。女性が働きに出るなど女性の社会的役割の「革命」が起きてきている中で、福祉国家はどのような役割を果たし、平等社会を実現させていくのか考察できると思います。毎度ながら、僕が勉強不足で難しかったですが、深めたい内容でした。2017/07/02

メルセ・ひすい

2
15-126  東北大グローバルCOE 平成19~20年科研費 従来どおりの性別分業生活者 高学歴女性たちがジェンダー平等化 学歴の似たもの同士が結婚するようになると社会が二極化する。 キャリアとジェンダー平等を追求する女性と、性別役割分業に従う女性との経済格差の広がりが、社会の効率性を悪化させ、格差の世代間継承へと繋がる。比較福祉国家論の第一人者による、流れを転換させるための提言。2012/02/01

Toshiyuki S.

0
とりあえず興味のある章だけを読んだ。効率と平等の対立構図という古典的な図式を批判しながら子どものライフチャンスに投資することの重要性を説いた4章では、政策の実行コストやその拠出方法、費用対効果まで分析されていて感心した。金銭的な要因だけでなく、学校文化や時間投資の役割にも触れられていたあたりが社会学者らしい。子どもの教育に投資することが社会的便益を生み出すといった発想(=教育は私的消費の対象ではない)は重要であり、にもかかわらず日本ではまだまだ薄い認識である。今後、この方面での議論が深まることを期待する。2015/07/21

福田 順

0
『福祉資本主義の三つの世界』の原著者の現時点でのおそらく最新の著書。179ページ以降の訳者による解題ではここ20年間の研究史が整理されており、原著では触れられていない日本に対する分析も行われている。それによると原著者は欧州では高学歴の女性が就労と子育ての両立を実現しつつあると結論づけている。その一方で訳者は日本ではそのような状況に達していない(高等教育修了の女性が理想とするライフコースは「両立」が多いものの、予定は「再就職」が多い)ことを明らかにしている。2013/08/26

kushuka

0
今更読んだけど、とても良い本。日本の政治家や女性は結婚して子供作ったらやめて欲しいとかいう企業の採用者は是非読んで欲しい。しかし毎度のことながら、日本の社会認識との違いばかりわかってかなりへこみますね。平等な教育の機会だけでは十分ではないという認識が既に共有されている(ので就学前の保育サービスが重要)、とかさらりと書いてあるけど、高校無償化さえも合意されてない日本社会はどうなんだ、と鬱々とします。2013/04/14

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