必要か、リニア新幹線

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000245067
  • NDC分類 686.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

東京―大阪間を約1時間で結ぶ,8割がトンネル・地下のリニア中央新幹線。この大規模なプロジェクトをどう見るか。東京湾横断道路,超音速機コンコルドなど国内外の巨大開発の成否を検証してきた著者が,採算性,安全性,環境の視点から疑問を提起.需要・工費の甘い見通しなどを具体的に指摘して,根本的な再検討を主張する。

内容説明

東京‐大阪間を一時間七分で結ぶリニア中央新幹線―この巨大プロジェクトが、二〇二七年(東京‐名古屋)、二〇四五年(大阪まで)の開業をめざして動き出そうとしている。だが、それは本当に必要か、可能か、また成功するか。東京湾横断道路など国内外の巨大開発の成否を検証してきた著者が、採算性、安全性、環境の視点から検討する。全ルートの八割はトンネル・地下、運転士は不在、需要・工費は甘い予測…。知られざる計画に光を当て、幅広い議論を呼びかける。

目次

第1章 リニア新幹線は夢か幻か(構想から計画へ;問われるべきこと)
第2章 実現の条件、成功のカギ(結果で決まる成功と失敗;目的の妥当性と実現の可能性;実現を可能にする三条件)
第3章 インフラ投資の成功と失敗(成功・失敗の背後には必ず原因あり;わが国の成功例・失敗例を検証する;海外の成功例・失敗例を検証する;過去の経験から学ぶ)
第4章 リニア中央新幹線は成功するか(なぜつくるのか;実現可能性はあるか)
第5章 いま何が求められているか(なぜ「リニア」か;どんな効果や成果が期待されているか;計画の再検討に向けて;リニア鉄道の導入は是か非か)

著者等紹介

橋山禮治郎[ハシヤマレイジロウ]
1940年、静岡県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)調査部長、日本経済研究所専務理事、米Resources for the Future研究所客員研究員、OECD都市環境局、米アラバマ大学招聘講師、明星大学教授等を経て、千葉商科大学大学院客員教授、アラバマ大学名誉教授。専攻:政策評価、公共計画、経済政策。この間、大平正芳首相の田園都市国家構想立案に参画したほか、各種政府審議会・委員会委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

futabakouji2

7
リニアの問題は山積みである。もし、リニアをどうしても導入したいならリニア導入に反対であるこの著者を納得させるしかない。煮詰めない計画なんて私は失敗すると思う。色んな人の話を聞いて、緊急事態を想定しないことは失敗する。計画する事案が大きいほど失敗した時の損失は大きい。 リニアでは走るのは地下である。掘削工事は計画当初に敵った費用なのだろうか?どんどん増えている。需要見通しも楽観的。早さの利点も新幹線が将来的に今のままの速度とは限らずに早くなる可能性もある。 色々考えて、このリニアの是非を考えて欲しい!2019/01/31

YYLR

0
クリアしなければならない課題がリニア新幹線にあることが解ったが、何よりも求められるのは、乗客を含めた国民の安全なので、安全という課題がクリアされるかどうかに、リニア新幹線の成功が掛かっていると感じた。(N)2014/09/05

ARIA

0
夢の乗り物としてもてはやされているが、ずいぶん問題の多い乗り物だと思う。私自身としては景気浮揚のための大規模事業としてリニアは賛成するが、真に国民の生活に役に立つのかしっかり検証・議論すべきである。2014/03/02

coolflat

0
超端的に言えば、163ページだけを読めば足りる。“①この40余年間、どこの国もどのJR他社も関心を示さず、実用化しようとしてこなかった超伝導磁気浮上方式リニア鉄道を、工期30年をかけて実現しようとしていること、②最高時速500キロの大量輸送車両を、運転士不在の遠隔操作で運行しようとしていること、③東京-大阪間の81%を世界最長の大深度地下トンネルで開通させる人類未踏の大土木工事を前提としていること、④建設費9~10兆円の前代未聞の大規模鉄道建設事業であること、⑤建設費の全額費を民間会社一社が負担すること”2013/10/05

iwata

0
良い本です2013/07/08

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