出版社内容情報
神戸連続児童殺傷事件の犯罪加害者の手記などが被害者側の反対の中、出版された。被害者側が反発する加害者の表現行為をいかに考えるべきか。「サムの息子法」を、日本で制定することの合憲性及び必要性について考える。
内容説明
神戸連続児童殺傷事件を犯したとされる元少年Aの『絶歌』出版のように、犯罪加害者が手記などを出版することに対して、遺族・社会から強い反発・反対の声が上がることは多い。アメリカの「サムの息子法」は、このような状況を解決することができるのか。また、日本で「サムの息子法」に類する法を制定することは可能か。犯罪加害者と表現の自由について考察する。
目次
第1章 アメリカにおける「サムの息子法」
第2章 「サムの息子法」の現在
第3章 カナダの「サムの息子法」
第4章 日本における「サムの息子法」の可能性
第5章 「サムの息子法」の許容性
第6章 「サムの息子法」を振り返る
著者等紹介
松井茂記[マツイシゲノリ]
1955年生まれ、京都大学法学部卒業。大阪大学法学部教授を経て、現在、ブリティッシュ・コロンビア大学ピーター・アラード・スクール・オブ・ロー教授、大阪大学名誉教授。専攻は憲法。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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