発見術としての学問―モンテーニュ、デカルト、パスカル

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000244589
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C0090

出版社内容情報

よく生きるための実践的学問論。17世紀モラリストたちの思考に探る、今日の知を再生させるためのヒントの数々。精細な「読み」が、テクストに人間の声を立ち上がらせ、「生きた問い」を呼び起こす。古典とは、知識人とは、近代の原理とは。

内容説明

あのデカルトが、美文に憧れた!「考える葦」の強調点は、愚かでろくでもないことばかり考える“わたし”に打たれていた―テクストから「生身の丸ごとの人間」の体験と思想をよみがえらせようとするとき、通念はくつがえり、見たことのない思想史の断面が現れる。近代のはじまり、一七世紀のモラリストたちに尋ねる、学問のほんとうの面白さと、生きるためのヒント。

目次

序章 言葉への愛―発見術としての学問
第1章 モラリストの知恵―古典に学ぶ人間学
第2章 文献学者と知識人―日本におけるフランス文学研究
間奏の章
第3章 良識はどうして公平に分配されているのか―bon sensと誤謬論
第4章 パスカルにとって“パンセ”とは何であったか
第5章 ひとは今を生きることができるか―パスカルの時間論

著者等紹介

塩川徹也[シオカワテツヤ]
1945年生まれ。専攻、フランス文学・思想、東京大学教養学部教養学科卒業。パリ・ソルボンヌ大学第三期課程博士号取得。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころこ

24
著者は批判の多い新訳『パンセ』の訳者のようです。『パンセ』のレビューを読んでみると、それだけで随分警戒するのですが、本書の内容もその批判に応えているとは言い難い内容です。著者には本書の他にパンセの解説書があるのですが、モンテーニュとパスカルを同じ視線でとらえると期待した本書を優先したのが間違いだったということになります。内容は、殆ど文字面から読解できるものばかりです。その上で、言葉を探究する姿勢を欠いている、艶が無い文章を読み続けるのは難しいと感じました。ここに登場した本は全て岩波書店なのですが…2018/11/23

jiroukaja

0
面白くなかった。身体性が抜けてる。2010/11/20

Nekotch

0
いやはや難解。わかってたけど難解。パスカルの授業をより深く理解するために読んでみたが、迷子になっただけであった。うむ、わかってた。2020/11/18

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