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出版社内容情報
1914年カナダ――。日系移民だけで立ち上げた伝説の野球チーム。誕生秘話と活躍の軌跡。
内容説明
一九一四年、移民排斥の嵐に翻弄されるバンクーバーの日系カナダ人社会のなかに一つの野球ティームが誕生した。スピードと堅守、フェアプレーに徹して白人からも絶大な支持を獲た彼らは、日系人の誇りであった。ティームの誕生から戦争による突然の消滅、そして戦中・戦後の苦難の果ての劇的な「復活」までを描く。
目次
第1章 日本とカナダ、野球にとりつかれて
第2章 バンクーバー朝日の誕生
第3章 朝日の分裂と日本遠征
第4章 熱狂、ターミナル・リーグ制覇
第5章 優勝の美酒のあと
第6章 ベーブ・ルース日本へ、沢村栄治アメリカへ
第7章 真珠湾―解散、収容、追放
第8章 野球とともに生き抜いて
著者等紹介
後藤紀夫[ゴトウノリオ]
1937年生まれ。1959年早稲田大学卒業後、中部日本放送にアナウンサーとして入社。以後38年間、野球をメインにスポーツ実況中継を担当。1997年定年退社後もフリーアナウンサーとしてケーブルテレビなどで野球放送を続ける。椙山女学園大学講師(日本語表現法、マスコミ論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
3
1914年に結成されたバンクーバー朝日の、チームを中心としたドキュメンタリーです。カナダ移住の住時代背景。緊迫に向かう世界情勢。変わりゆくチームメイト等々、インタビューを含めて詳しく記されています。カナダ政府の政策や、日系一世と二世の意識の差も、なるほどと唸らせられます。野球創立、東京ジャイアンツ設立も記されているので、野球好きには堪らない内容と思います。「北米の最高の文化である野球が共通の接点だった。野球が猜疑心や恐れを取り去り、今日に続く友情を結ばせるに至った」これもまた広く読まれるべき書籍ですね。2015/01/21
MrO
2
映画を見て、あわてて購入。20年前に、この本の著者である後藤さんが、ドキュメンタリーを作っているらしいが、まったく見た記憶がない。国と国の関係は、その時々の政治とか経済といったことで、どうにもならないこともあると思うが、人と人の関係は、こうしたことを軽々と乗りこえられるのだなあと感じた。朝日の選手だった人にとっても、カナダ在住の日本人にとっても、この100年間というのは、口にできないほどの重さをもったものだろうが、21世紀に入ってからの復活の物語は、希望を与えてくれる。2014/12/28
西下健治
1
久しぶりに感動する本に出会いました。僕の祖父も100年ほど前にアメリカにいて、多分似たような経験をしてたんだろうなと…映画も絶対に観る!2014/11/04
みやしん
0
映画を見て、図書館で探し出して読みました。 時間がなくて、途中流してしまったので、再読しなければ。 当時の移民の状況が野球を通して語られていて、参考になりました。 購入して読みます。2015/02/07