出版社内容情報
ファシズムの悲惨を経験した20世紀という時代を体現する哲学者、ハイデガー。彼の志向した「政治的なもの」とは何であったのか。その哲学の読解に全力を傾け、政治思想史の領域から果敢にアプローチを続けてきた著者の集大成。
目次
実在の探求
1 ハイデガーにおける「政治的なもの」(「政治的なもの」―その起源と変容;フーコーの存在論的権力概念;『存在と時間』の政治思想史的読解―ハイデガーは決断主義者か)
2 初期ハイデガーにおけるアリストテレスの受容(実践概念の脱構築;技術概念の脱構築;運動概念の脱構築)
戯れの甘受
著者等紹介
小野紀明[オノノリアキ]
1949年生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。京都大学法学博士(1987年)。現在、京都大学公共政策大学院教授。西洋政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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